『クロック城』殺人事件 (講談社文庫 き 53-1)
『クロック城』殺人事件 (講談社文庫 き 53-1) / 感想・レビュー
夢追人009
「物理トリックの名手」と呼ばれる北山猛邦さんのメフィスト賞受賞作の記念すべきデビュー作です。本書のカテゴリーは幻想SF本格ミステリーと呼べると思いますが、普段は滅多に読まないジャンルの話ですのでとにかくフレッシュで頁を繰る手が進み私にしては猛スピードでアッという間に読み終えましたね。時々「ゲシュタルトの欠片」「時間に穴を開けて歩き人を呪い殺すスキップマン」といった抽象的な語句が出てきますが、割と鼻に付かず適当にやり過ごせば平気で読めますね。ジョークや笑いが皆無な事でピリッとした緊張感に包まれていいですね。
2022/02/13
nobby
面白かった♬舞台は人類終焉を迎えつつある世紀末、冒頭から「幽霊じゃないよ、〈ゲシュタルトの欠片〉だよ」なんて言葉にニヤリとしてたら、いきなりSEEMなるテロ集団に掃討される探偵事務所…〈スキップマン〉なる怪異を探るべく訪れた『クロック城』で〈真夜中の鍵〉を同じく目指すは十一人委員会ってエヴァかよ!?(笑)いや、こんなSF設定ガッチシながら、あえて物語はきちんと本格ミステリなのがポイント!不可能犯罪としての連続殺人を圧巻の物理トリックで覆す様は鮮やか!個人的には首を切断した理由の斬新さが最も衝撃だったけど…
2020/01/19
ナルピーチ
北山先生のデビュー作にして【城シリーズ】の1作目。世界の終焉が迫る中、一人の少女がもたらした依頼によって『クロック城』へと向かう事になった探偵の南深騎。その名が表す通り“過去・現在・未来”を示す巨大な時計が時を刻む城の中で、不可解な連続首無し遺体が見つかっていく…。独特の世界観の中で進む物語。眠ったままの美少女や人面蒼、ゲシュタルトの欠片などなど…。その設定は面白いが、やや取っ散らかったまま物語が進んでいった印象。雰囲気は充分に出てただけに物足りなさを感じる。でもトリックはさすが物理の北山ならではでした!
2023/10/01
ダイ@2019.11.2~一時休止
城その1。SFっぽい世界感であるがデビュー作から物理トリック全開って感じ。図解があるので先のページを見るのは厳禁。
2014/02/21
yu
Kindleにて読了。 新しいミステリー!とうのが率直な感想。 というより、ミステリーなんだかSFなんだか。。。 不思議な設定すぐて、これはこれでアリなんだろうな。
2018/09/02
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