食いものの恨み (講談社文庫 し 33-4)
食いものの恨み (講談社文庫 し 33-4) / 感想・レビュー
syaori
「食わずに死ぬより、食って死んだ方がまし」という作者が自身の「食の冒険」を語るエッセイ集。上海蟹やフカヒレから「胃袋が気の毒」になる学食のかけそばまで、長広舌を振るいながら食べまくります。様々な料理が登場しますが、キャビアを食べ過ぎて黒いゲロを吐いた、「好きでもないのに焼きそばを食べてしまう自分が歯痒い」などという食いものへの恨みもあけすけに述べられていて、洒落たグルメ本とは一線を画す仕様になっているのが特徴です。そんな食に対する愛と恨みと、よどみなく流れる作者の文章がクセになる、珍味のような一冊でした。
2021/12/27
michu
後半に入るにつれ唾液が溢れてくる。地方で新鮮な素材を素朴な手法で楽しむ旅。贅沢だなぁ…都会のいい店のリポートより、とても美味しそうにうつる。作家とか芸能人、羨ましいと感じるのはこういったグルメリポートの旅ができるところ。海の幸が特に魅力的。いいなぁ…
2015/02/16
gojimoto
毒舌食べ物エッセイ集。という感じですが、 とれもみんなおいしそうに書かれています。 こういう文章を読むのは楽しいです。
2015/02/28
Duffer
以前休日朝のラジオで島田さんの身近な食べ物トークをやっていた。氏のウィットに富む語り口がそのまま文章になっており、食のエッセイ分野で僕のベスト5入り。
2015/10/08
marimo
日本はもちろん、韓国からインド、台湾に至るまで様々な場所の美食を著者が追いかけます。珍味が登場する比率が割りかし多く、そういった食に興味がある方には良いのでは。もちろんそうでない方にも、色々な食を知る良いきっかけにもなり得る本だと思います。私は、韓国全州の伝統ビビンバと、二日酔いしない野いちごのワイン(p.72)をいつか是非本場で、食べ飲みしてみたくなりました。
2014/10/03
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