盗作 下 (講談社文庫 い 103-12)
盗作 下 (講談社文庫 い 103-12) / 感想・レビュー
KAZOO
前半はアナンのイメージ作品が出てきたり、それが盗作だといわれ、その後音楽でも同じようなことが起きて下巻ではついに文学作品で大きな賞を受けてそれがまたつぎの盗作のようなちいさな事件を起こすという輪廻のような感じを受けます。実際の表題あるようなものではなく人間のスピリチュアルなものを重視した作品であると思いました。読後感は私にはいいと思いました。
2015/06/18
おかだ
スケール大きかった。だんだん話がスピリチュアルな流れになってきて、この作者さんらしいなあと思った。芸術とは何か、創作とは何かという事を考えさせられる。神に選ばれ啓示を受けて傑作を生み出す彩子よりも、芸術を深く愛し真摯にその道を探求して渾身の作品を生み出す紫苑の方が、私は好きだな。この二人の因縁めいた関係性が変化するところがとても良かった。
2016/05/14
Dai(ダイ)
本が好きなら読むべし。書きたいことは山ほどあるけれども、先入観抜きで読んでもらいたい。
2013/11/20
Mark
芸術とは何かという究極の答えは、これだと確信的に言えないけど、そのような事を考えさせられるとても素晴らしいお話ですね。スケールの大きさには驚きです。彩子に3度も神が降りてくるとは、これが彼女の人生を大きく変え、さらには家族や友人にまでも大きな影響を及ぼしている。芸術というより精神世界のお話なのでしょう。それにしても、「盗作」というこのタイトル、考えさせられますね。
2013/06/27
seiko★
下巻は精神世界のお話に・・・。芸術とは何なんだろう…彩子のようにある日突然神様の降臨により、その時だけ創作する力。。。一方紫苑のように一途に心血を削って生まれる創作の力。。。芸術的能力の皆無の私にはやっぱり理解不能な世界・・・これからも素敵な絵を観て素敵な歌を聴いて大好きな読書をして楽しく生きて行こう。この盗作を読み改めて深く思った。
2016/06/05
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