ウェディング・ドレス (講談社文庫 く 62-1)
ウェディング・ドレス (講談社文庫 く 62-1) / 感想・レビュー
ナルピーチ
表題の『ウェディング・ドレス』からは全く想像がつかず、イメージと掛け離れた物語でありとても難解な構成となっている。結婚を誓いあった二人の主人公“ユウ”と“祥子”が交互に物語の軸を担うが、序盤から話に奇妙なズレが生じておりどこか気持ち悪さが纏わりつく。そのまま終盤へと向い真相解明と移ると疑問に抱いていた謎が一気に解明されていく。その様がとても爽快。ちょっとご都合主義な側面もあるはするものの、そこはさすがのメフィスト賞受賞作!叙述&密室トリックを纏めて楽しめるとても良作なミステリーでした!
2024/02/25
すたこ
★★★色々詰め込みすぎてて、何が何だか。中盤までは盛り上がっていて面白さもあったけれど、後半のネタばらしはあっちこっち行って理解出来ない。密室トリックに至っては馬鹿馬鹿しいとしか思えなかった。真相も長々とした説明で、ちょっとうんざり。もっとスッキリした方が読みやすいのに。謎と伏線がてんこ盛り。ペルソナ探偵は面白かったのになぁ。
2015/10/14
koma-inu
作者デビュー作にして、メフィスト賞受賞作。結婚式をむかえた花嫁と花婿、2つの視点で起こる事件。途中からパラレルワールドのように分岐し、掴みどころ無い複雑ストーリーへ。終盤に明かされる伏線回収に脱帽。メイントリックには薄々気付いていたものの、ヒントが沢山あった事が明かされ、その綿密さを楽しめました。また、密室トリックが北山さんを思わせるる斬新な内容で、本格度も高い。全般的にダークな内容ですが、救いのあるラストも印象的。
2024/05/21
じゅんぢ
メフィスト賞らしい作品だと思う。最後のトリック、叙述トリック、すべてにおいて面白かったけど、脇役の扱いに不満が残る。
2021/09/15
gonta19
2011/10/20 Amazonより届く。 2012/2/10〜2/15 第16回メフィスト賞受賞作。 いやい、見事にやられた。祥子とユウ君のすれ違いが、そういうことだったとは。タイトルもそういうことだったのね。 黒田さんの作品は、二階堂黎人氏との合作しか読んだことが無かったが、こういう作品を書く人だったんだ。次作品のペルソナ探偵も楽しみだ。
2012/02/15
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