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『瑠璃城』殺人事件 (講談社文庫 き 53-2)

『瑠璃城』殺人事件 (講談社文庫 き 53-2)

『瑠璃城』殺人事件 (講談社文庫 き 53-2)

作家
北山猛邦
出版社
講談社
発売日
2008-03-14
ISBN
9784062759960
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『瑠璃城』殺人事件 (講談社文庫 き 53-2) / 感想・レビュー

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夢追人009

物理トリックの名手・北山猛邦さんの「~城殺人事件」シリーズ四部作の2冊目ですね。このシリーズは一作毎に違う設定の物語になっていまして、前作よりも作家としてこなれてきて物語の展開が非常に巧くなったなと感じましたね。本書の趣向は輪廻転生(リインカネーション)がテーマの幻想ミステリーに不可能犯罪トリックが贅沢に盛り込まれていますね。それにしても著者は首なし死体の趣向がお気に入りと見えて本書でもこれでもかと出てきます。これは物語に迫力を与える為の舞台装置なのでしょうね。本書は悲恋物語のロマンチシズムが読み所です。

2022/03/15

nobby

こりゃまた賛否分かれるだろう物語だなと(笑)ガッチシSF設定まるごと投げ出した『クロック城』に比べて、今作では“生まれ変わり”繰り返す展開にすっかり置いていかれる…主に3つの時代を並べて描く愛しも哀しく続けられる殺し合いを呪われた短剣が繋ぐ。その時をまたいでの事実は極めて難解だが、読み手の予想をことごとく覆しながら、“秩序”という概念で予定世界ぶっ潰していくのには恐れ入る…何より度々示される図を通して解かれる物理トリックに拍手喝采!最後に或る人物の正体明かされてから目にするラスト1頁に幸せ溢れるのがいい♬

2020/02/07

ダイ@2019.11.2~一時休止

城その2。幻想的な世界感で各時代を繋ぐタイムスリップ?。本作も物理トリックがすごいなって感じ。

2014/02/21

ちーたん

★★★☆☆城シリーズ第2弾!輪廻転生を軸に時代、国を越えて繰り返される。1989年日本。1243年フランス。1916年ドイツの物語が交互に進む。殺し合う運命のマリィとレイン。彼らの数奇な運命は断ち切る事が出来るのか?◆【月灯館】前に読むべしと教わり手に取った!クロック城も現実とはズレた世界観だったけど、今回は輪廻転生とな。途中まで理解してた気でいたが徐々に頭混乱!仕組みムズい笑。こんな発想が出来るのが凄いし、巧く回収されるのが面白かった!スノウウィ可愛い!死体瞬間移動、密室トリックなどは北山さんらしい!

2022/11/25

セウテス

「城」シリーズ第2弾。正直「クロック城~」を読み何なのだという感想でしたが、「アルファベット荘~」を読んで、本シリーズの楽しみ方が解った様な気がします。中世のフランス瑠璃城、第1次大戦下のドイツ国境、現代の日本を舞台に各時代で不可能犯罪が起きる。その根底に流れるテーマ、今回は輪廻転生を前提とした幻想ミステリ。その世界観の中で繰り広げられる主人公とヒロインのロマンスと、大掛かりな物理トリックがファンタジーな世界の中に共存する不思議さが特徴の作品。彼らの幸せを願いつつ、ラストの驚きと切なさが強く心に残ります。

2017/06/30

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