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新装版 マジックミラー (講談社文庫 あ 58-15)

新装版 マジックミラー (講談社文庫 あ 58-15)

新装版 マジックミラー (講談社文庫 あ 58-15)

作家
有栖川有栖
出版社
講談社
発売日
2008-04-15
ISBN
9784062760157
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新装版 マジックミラー (講談社文庫 あ 58-15) / 感想・レビュー

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セウテス

アリスシリーズとは違う、単独の作品です。有栖川氏の作品はエラリー・クイーン風のロジックミステリーとして有名ですが、この作品はクロフツ、鮎川風のどっしりとした堅実な捜査の積み重ねの、アリバイ崩しミステリーです。フウダニットには重点を置いておらず、ハウダニットを楽しむ為の作品です。たいへん素晴らしい内容ですが、作者が有栖川氏と思えない程の作風の違いに驚きます。終盤は手に汗を握る展開満載で、これぞ本格という謎解きとサスペンスを味わえます。余談ですが、Gメン75を観ていた世代には、ピンとくる謎解きだったでしょう。

2015/05/16

ばりぼー

二十数年ぶりの再読。ストーリーもトリックも全く覚えていなかったため、新鮮な気分で楽しめました。双子のトリックを使っていることを堂々と宣言していながらも、さらに捻ってサプライズを用意している展開はお見事。時刻表が苦手という方も多いとは思いますが、読み飛ばしても差し支えないのでどうぞご心配無く。それにしても、よくもまぁこんな面倒臭い「驚愕トリック」を考えたものだと感心しますね(笑)。作中の「アリバイ講義」や「あとがき」のブックガイドを読んで、鮎川哲也や笹沢左保を無性に読みたくなりました。大満足です。

2014/10/07

yu

Kindleにて読了。 ちょっと久しぶりのノンシリーズな有栖川さん作品。 途中から、何となく真相がわかってしまったものの、一気読みしてしまう面白さ。ミステリーはサクサク読めて、やっぱり好きだなぁ。 それにしても、リニューアル版は使いづらい。。。というわけで、旧版に戻した。っていうか、画面の最下部に戻すバー置くのって、わかりづらい・・・。しばらく気づかずに、どうやったら戻せるのかイライラしてたよ。

2016/12/30

rio

余呉湖畔で起こる2つの事件。しかし容疑者全員にアリバイが存在するアリバイミステリー。犯人はわかるけれど、アリバイが崩せず、先が気になり一気に読み進めました。トリックの緻密さが際立っていて面白かったです。他にも、登場人物が語る「アリバイ講義」が興味深く楽しめました。また、片桐さんの登場が個人的には嬉しかったです。

2012/10/08

ミンティア

久しぶりの時刻表&双子ミステリのアリバイトリック。面白かったです。流石本格の有栖川有栖。こんな本格のアリバイミステリは初めて読みました。 双子の意義も十全に発揮出来ていたと思いますし、すごく楽しみました。 ただ、途中で何となく犯人が分かってしまったのが残念でした。(アリバイ崩しの方はてんでダメでしたが) 作中のアリバイ講義はとても楽しめて勉強にもなりました。 好きだったキャラはユカリ。彼女のどこまでも一途な性格がとても気に入りました。 本当に彼の作品は今までハズレを引いたことがないです。

2012/12/21

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