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「恐怖の報酬」日記―酩酊混乱紀行 (講談社文庫 お 83-6)

「恐怖の報酬」日記―酩酊混乱紀行 (講談社文庫 お 83-6)

「恐怖の報酬」日記―酩酊混乱紀行 (講談社文庫 お 83-6)

作家
恩田陸
出版社
講談社
発売日
2008-05-15
ISBN
9784062760201
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「恐怖の報酬」日記―酩酊混乱紀行 (講談社文庫 お 83-6) / 感想・レビュー

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さてさて

恩田さんにとってビールというのは、三食ご飯を食べるように当たり前の日常風景なんだということがよくわかるこの作品。「ライオンハート」や「月の裏側」、そして「ネクロポリス」など、自身の作品に関する言及もあちこちに登場して、なんとも興奮冷めやらぬこの作品。『線路は続くよどこまでも。宴会は個室で続くよ。「身体に悪い大人の修学旅行」』にこだわる恩田さんを見ることのできるこの作品。ビールのつまみに是非どうぞ!、でも、なんだか悪酔いしそうとも思いつつ、恩田さん、本当に何でも書けるんだと感心させられた、そんな作品でした。

2021/11/12

かのこ

読友さんのレビューから。恩田ワールドの中の人話。小説はいっぱい読んでるのに、恩田さんのエッセイは存在することすら知らなかった!わりとシリアスな作品の多い恩田さんがどういう語り口でエッセイ書くの?爆笑らしいし…と興味津々で読みだしたら、面白かった。笑 いつも得体のしれない怖さを生み出すのと同じ文章で笑いを生み出してた。笑 作家としての恩田さん・飛行機が嫌いな恩田さん・ただの本好き恩田さん・ただのビール好き恩田さん。謎が解けた部分や共感ポイントも多くて、恩田さんがもっと好きになった。恐怖の報酬、期待してます!

2017/11/27

獺祭魚の食客@鯨鯢

恩田さんの別の顔を知ることができるのがこのエッセイ集です。装丁が「地球の歩き方」のようで、思わず発行元を確かめてしまいます。 司馬遼太郎作品のファンであることは知っていましたが、紀行本「街道をゆく」はあまり好きではないとのこと(司馬さんの素顔が見えてこないからとか)。 機体の揺れが苦手でそのため海外旅行は封印していたことなど「アルアル」というところなど思わずニヤリとしてしまいます。 機体の下には何もないことを想像すると周りのように平然としていられない、とその場面が想像できるようでした。

2019/11/19

いちろく

頂いた本。恩田陸さんのエッセイ。内容は、飛行機怖い&ビール、ビール、ビール、ビ―(以下略)、という本音と欲に塗れた素敵な内容。唖然としつつもクスクス笑わせてもらいました。でも、それだけではない所がこの本の魅力。なにせ、恩田陸さんが自分の思う『本格ミステリ』について語っているのですよ!あと、これまで読んできた本についての話題も盛り沢山。エッセイならではの醍醐味ですよね。プレゼント交換で手元に来た本は、贈り手の個性も出た素敵な内容でした。感謝です!

2017/11/29

piro

小説家のエッセイは時にその方の作品では感じられない面を垣間見る事ができて楽しい。飛行機が大の苦手の恩田さん。乗る前にあーだこーだと語り、妄想も膨らみ…搭乗まで60ページ、ロンドンまで90ページかかってます(笑)。この恐怖を味わった報酬として素晴らしい作品が生み出される事を願ってます。テートギャラリーのさほど有名では無い絵を見て、未だ書かれていないご自身の作品の一場面だとインスピレーションが湧いた、と言う所は小説家の真骨頂ですね。ロンドン・ダブリンに加え、横浜・札幌・名護と続く酩酊混乱紀行は何とも羨ましい。

2022/07/24

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