魔王 (講談社文庫 い 111-2)
魔王 (講談社文庫 い 111-2) / 感想・レビュー
青葉麒麟
物凄く久しぶりに伊坂作品を読んで、何だかじわじわ来る不穏な雰囲気に吃驚(゜ロ゜)主人公【安藤】の切羽詰まった気持ちに此方迄侵食されそうになった。
2012/02/20
ヴェネツィア
途中で視点が代わる手法は意外だったが、結果的には成功しているようだ。作家本人は「文庫あとがき」で、「ファシズムや憲法、国民投票」などがテーマではないと語っているが、そこにはやはり国民とりわけ若者世代の政治に対する向かい方への懐疑(あるいは憂慮)があり、あえて魔王(私はやはり犬養のことだと考えているが)を登場させることで、ゆさぶりをかけてみたのではないだろうか。ただし作家本人はそれに責任を負えるような覚悟はなく、後半では潤也に委ねることになってしまった。そのもどかしさにこそ本書が書かれる所以があったのだ。
2017/09/07
とも
伊坂さんは間違いなく大好きな作家さんの一人やねんけど、今回の魔王は少し今まで読んだ伊坂作品とは毛色が違うかった様に思うな。流石の伊坂色は残しつつも、もう一歩踏み込んだ考え方が書かれていた様に感じます。「水に流されないで、立ち尽くす一本の木になりたい」「考えろ、考えろマクガイバー」兄弟の言葉から個を持つ重要性が伝わった。死神の精度の千葉さんが出てたのもニヤリポイントでした。次はモダンタイムス!
2017/02/04
ehirano1
「魔王」といえば私の中ではシューベルトの魔王となぜか織田信長がイメージされます(失笑?)。本作では信長的な魔王は誰なのか?誰であったのか?というよりも寧ろ終始漂う不穏な緊張感という雰囲気こそがはシューベルトの魔王そのものだったように感じました。
2016/08/06
射手座の天使あきちゃん
うーん、これ難しいですねぇ 微妙に日本の政治状況に似ていたり、政治的主張がありそうな感じもしたり・・・ でも腹話術使えたら面白いでしょうね、試してみたいですよぉ!(笑) ところで一億円の貯金どうなったんでしょうか? <(^_^;
2012/07/05
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