謎 3: スペシャル・ブレンド・ミステリー (講談社文庫 に 6-61)
謎 3: スペシャル・ブレンド・ミステリー (講談社文庫 に 6-61) / 感想・レビュー
ロロノア・ゾロ
一言『ブレンダーが変われば、ここまでテイストも違うんだ』シリーズ第3弾。選者は恩田陸さん。ご本人が意識して選んだように、前二作とは良い意味でテイストが違います。今回、個人的には好きな作品が揃ってます。「眠れる森の醜女」「奇縁」「純情な蠍」この三作を選ぶあたりは、恩田さんに唸ります。胸にモヤモヤが残りますが、いずれも素晴らしい作品でした。そしてブックガイドはニクいですねー。恥ずかしながら、ほとんどの作品を読んだことがありません。見かけたら購入したいです。やっぱり、作家さんの読書量は膨大ですね!羨ましいです。
2015/11/15
緋莢
「死んだ人からの電話があった」妻の言葉を訝しく思う夫。次に電話がかかってきた時、自ら電話を取った夫は、電話をかけてきた男を家に招く。現れたのは、死んだと思われていた娘の婚約者で・・・(佐野洋「死者の電話」)、電車で乗り合わせた女性が持っていたマッチ。それは、自分の店で作ったばかりで、限られた人にしか配っていないマッチだった。その女性が何故、持っていたのか?その推理の行方は・・・(阿刀田高「マッチ箱の人生」)、1972年、1982年、1992年のベスト・オブ・ベスト、8編を恩田陸が選んだ本。
2016/11/16
佐島楓
この中では長井彬氏の「帰り花」がよかった。美術ミステリは知識も得られ一石二鳥。解説での恩田さんの熱のこもった筆に読んでみたい本が増えてしまった。このシリーズはそういった嬉しい誤算があるから好きだ。
2013/06/02
藤月はな(灯れ松明の火)
大好きな作家さんの1人である恩田さんが選んだミステリー集であったので読みました。「アメリカ・アイス」はノボルのしゃべり方に違和感がありましたが恩田作品で「麦の海に沈む果実」に登場するヨハンのようなスマートさが好きですね^^「奇縁」は怖かったです。「帰り花」の人々の芸術への思惑とそれに関係なく、あり続ける芸術の美の皮肉な関係性が上手く、描かれています。解説で恩田さんが紹介してくれる本では今まで読んだ本もあって嬉しかったです。
2011/08/01
雪待月
恩田陸さんの選んだミステリー短編集。このシリーズは本当に面白い!!お気に入りは、死者の電話、アメリカ・アイス、マッチ箱の人生。最後に恩田さんの解説でおすすめ本を紹介されているのがいいです。読みたい本が増えます。
2013/10/20
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