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日暮らし 下 (講談社文庫 み 42-8)

日暮らし 下 (講談社文庫 み 42-8)

日暮らし 下 (講談社文庫 み 42-8)

作家
宮部みゆき
出版社
講談社
発売日
2008-11-14
ISBN
9784062762052
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日暮らし 下 (講談社文庫 み 42-8) / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

捕物帖だから、推理小説だと分かる。江戸の商家の苦悩。結末で出てくる母殺し。目出度い話もあり、未解決の話もある。香りのついた煙草の話が、やや不完全燃焼な気もする。平四郎と甥の弓之助の息の合ったところがすごい。続きを読みたい。この話の前「ぼんくら」があることを知り、そちらを先に読もうか。

2014/11/23

jam

明治生まれの祖父は幼い頃、両親の離縁により生母と別れた。継母は厳しい人だったという。死の間際、祖父は時代劇の三文芝居の母子を見て泣いていた。人は母を求める。虐げられても拒まれても、愛が憎しみに変るほどに。そして、愛を知らない器は、満たされることを知らない。この物語の端緒はそこなのだろう。時に妖や人情を使い、殺め、産む。やがて解かれた心は「満たす」を知る。赦すとは自らを解くことなのだと、物語は説く。日暮らし、いかに時代が移ろうと、心の在りようは変わらない。祖父は、天国で恋しい母に会えたのだろうか。

2019/02/01

tengen

葵を殺した犯人は誰か、湊屋に隠された秘密とは、弓之助の推理が冴えわたります。 長かった割に「ぼんくら」より感動少なかった。 しかし、多くの人が収まってこれで良しという感じでしょうか。

2013/05/11

美登利

本当にこのシリーズは時代小説の良いとこ取りだと思い感激しました。長屋で煮売屋をやっていたお節介なお徳が段々と腕を磨き、仕出し屋をやれるまでになるところなんて歳を取っても女でも男でも成長できるんだなと私の励みにもなるようで。もちろん同心の平四郎を取り巻く他の者たちだけの成長ではなく、平四郎の考え方、仕事の仕方も随分と周りの助けもあり良い方へと変わっていく。謎解きに人情が絡んで、皆がそれぞれに悩み解決へ向かっていく様がワクワクするし最後は完璧にスッキリとはしないのだけど、それが当たり前なんだよねと思うのです。

2017/05/14

よむよむ

《再読》弓之助、冴えすぎ~ でもかわいいから許す(?)あの幻術一座がどうしても京極さんの巷説シリーズを感じさせるんだな。貞洲さん最高!まさかの犯人で、総右衛門がのうのうとしているのが気に入らないけど、まあ仕方がない。この続きを早く書いてください!宮部さん!

2011/07/24

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