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探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫 も 28-38)

探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫 も 28-38)

探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫 も 28-38)

作家
森博嗣
山田章博
出版社
講談社
発売日
2008-11-14
ISBN
9784062762076
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探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫 も 28-38) / 感想・レビュー

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Tetchy

本書は子供向けのミステリ叢書、ミステリーランドシリーズの1作だが、その内容は子供向けにしてはヘビーだ。物語は僕こと馬場新太少年が夏休みに遭遇した探偵伯爵と共に子供の失踪事件を追い、解決するひと夏の思い出だ。事件の真相が重すぎるが、しかも本書の最後ではその真相でさえもオブラートに包まれたものであることが判明する。正直これを少年少女に読ませ、理解させることには躊躇する。そしてこの本を読んで面白かったと子供が感想を述べた時に親はどんな顔をしたらよいのか。森氏は子供向けのミステリでさえ我々に戸惑いを与える。

2021/05/30

🐾Yoko Omoto🐾

一人の少年と「探偵で伯爵だ」と名乗る中年男性との交流を中心に、現実的にも深刻な社会問題となっているようなある事件の顛末が描かれる。子供が「何故?」と思うことを理解できるように説明することは非常に難しい。聞かれた大人自身ですら「言われてみればどうしてだろう」と、明確な正解を示してやれないこともままある。常識の中で観念的になり見えなくなってしまうものは多く、疑問に思うことをトコトン追究して考えるということの大切さに改めて気付かされた思いだ。子供の一夏の体験としては非常に残酷な事件ではあるが良質なジュブナイル。

2014/10/09

chiru

ミステリーランドシリーズ。「僕」が出会った「探偵伯爵」とともに追う友達の失踪事件を「僕」が綴る「小学生の日記」。「僕」のあらゆる疑問に絶妙な答えをする、ちょっとずれた探偵さんが楽しい。ほのぼのした関係と対比して、事件は禍々しいほどの凶悪さ。外見が怪しい大人(探偵)と、社会的地位のある大人を登場させ、「矛盾」こそが人の本質という着地に「僕」を導く。ラストの「視点の制限」がはずれた衝撃がすごかった…茫然自失…。本当のミステリーとは、何よりも「人間の心」だと納得する作品でした。★4.5

2019/01/27

はらぺこ

ここに書きたい事の殆どは、解説にアンガールズ田中が書いてた。何を書いても真似してると思われそうやから書く事が無くなった。兎に角、読み易いしオモロかったし好き。 伯爵の年齢を知るまでは『悪魔くん』のメフィストみたいな爺さんかと思って読んでた。まさか、自分と同い年とは・・・。 慣用句の使い方とかワープロの漢字変換とか新太が疑問に思う度に自分も不安になった。 サクサク読めるのでオススメです。

2011/01/28

hirune

小学生の夏休みの日記っぽい文章で、ほのぼの軽い感じなんですけど、どんどん事件がエグい様相に😅連続小学生誘拐殺人事件ですよ⁇子どもの日記文体と凄いミスマッチ。。でもいろんな問題について子どもらしい真っ直ぐな疑問や見解を書かれているのは面白かった。伯爵たちや新太の活躍で見事事件解決…と思っていたら、最後の手紙で 根本から認識をひっくり返され、どこからどこまで創作で どこが事実なのか分からなくなっちゃったのでした…とほほ。

2019/11/14

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