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メルトダウン (講談社文庫 た 110-1)

メルトダウン (講談社文庫 た 110-1)

メルトダウン (講談社文庫 た 110-1)

作家
高嶋哲夫
出版社
講談社
発売日
2008-12-12
ISBN
9784062762250
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メルトダウン (講談社文庫 た 110-1) / 感想・レビュー

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まつうら

どうして「メルトダウン」というタイトルなんだろう?と考えてしまう作品。このタイトルならば原発事故を連想するのが普通だが、作中で原発事故は起きない。代わりに、非圧縮ウランによる核反応に成功したという論文が報道され、核が全世界に拡散していくという、メルトダウンよりもはるかに恐ろしい事態が巻き起こる。しかしこの論文はフェイクであることが最後に明らかになり、なんだか興ざめだ。世界中に核弾頭が配備された危機にどう立ち向かうのか? 高嶋哲夫にこんなクライシスなストーリーを期待してしまうのは、自分だけだろうか?

2022/10/30

むう

毛色を変えて高嶋さんの科学サスペンス物を♪ 実に複雑なストーリーでしたが、何とか読了(笑)。高嶋氏、こういう小説も書かれるんですね! 核兵器を巡る不気味な政治的陰謀を、アメリカ東海岸、西海岸それぞれの記者が身体を張って真実を暴き出す物語でした。CIA、FBI、軍産複合体の恐ろしいまでの暴力の前に、罪のない市民が多数犠牲になったのは心が痛みました…が、まるで映画のようなビジュアル感で一気に読了(^◇^)v。 主人公2人の掘り下げがやや物足りない気がしますが、たいへん満足できる娯楽小説でした☆彡

2017/03/24

James Hayashi

第1回小説現代推理新人賞受賞作(94年)。舞台は日本でなくカリフォルニア。盛り上がりに欠け面白くない。著者の描く文章は役所のようである。

2019/10/12

KAZOO

題名と中身が若干そぐわない面がありますが、結構面白く読めました。このような題材を選ぶと書くほうも大変な知識を要求されるのでしょうが、わかりやすく読めました。もう少し長くして最後のほうをおぎなってほしいかんじがしました。

2014/03/09

otoya

題名は比喩。文章は読みやすく、登場人物、特にストーリー展開上のメインとなる人物の描写、作り込みは素晴らしい。ストーリーそのものも良く出来ているとは思うが、最後の種明かしは肩透かしをくらったような気分。ここまで書いたならもう少し書き込める作家さんではないかと思えるだけに残念。解説もあらすじを述べたようなもの。全体としては、現代社会の民衆の在り方、政治を動かせる力、ジャーナリズムの姿勢を描いた良作とは思うけれど、今一歩惜しい作品でした。

2013/11/17

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