名探偵はもういない (講談社文庫 き 48-6)
名探偵はもういない (講談社文庫 き 48-6) / 感想・レビュー
セウテス
まるで大河名作の様な雰囲気を、纏ったミステリという感じだ。トリックや殺人事件そのものに特徴がある設定ではなく、物語の展開の意外性に驚かされる。特にタイトルに関係して、探偵はいったい誰が勤めるのか、その物語の作り込みにはシャッポを脱ぐ。雪の山荘に集まるわけありな人物たち、地震や雪崩によるクローズドサークル化、読者への挑戦とベタな本格ミステリである。しかしながら事件の謎解きとは別に、読者は前半までにと解答直前に、えっとなる隠し技がさく裂する。あかずの扉シリーズの登場人物の人生である事にも、ニヤリとさせられる。
2018/12/15
gonta19
2009/4/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2013/6/11〜6/15 久しぶりの霧舎作品。読者への挑戦状がついた本格物。とはいえ,霧舎さんの作品なので,そんなに堅苦しくない感じ。しかし,これだけ伏線を張りまくり,それを最後にまとめ上げるのは大変だろうなぁ。
2013/06/15
すたこ
★★★★初読み作家さん。感想が少なめだったのでどうかと思っていたけれど、面白かった。突っ込みどころ満載だけれども本格ミステリーでよく出来てる。いろんな人の目線からの語りが入るので混乱はするけれど、読みやすかった。ラブロマンスはちょっと引いた(笑)真相はまあまあ意外だったけれど、「読者への挑戦状」ってほどでもない。ラストは悲しい中にも温かだった。
2016/04/25
四弦桜
犯罪学者の木岬と義弟の敬二少年が、ワケあり客の集まる雪の山荘で足止めとなり、そこで連続怪死事件が起こると言う王道ミステリー。 後半には「読者への挑戦状」もあり大満足。(真相は全く分からなかったけどw) さいごの伏線の回収が涙を誘った…
2022/03/14
ArcCosine
なんだこのゲロ甘小説は(笑)/まあ、霧舎巧の売りですししゃあないっすな/非常にクラシカルな本格で、ミステリ部分も実にオーソドックス。とはいえ、謎の解き明かしの部分で、作者の拘りを感じることが出来た。これは大変良い謎解きで、ミステリをたくさん読んでいる程ニヤリとする内容になっている。面白かったです。
2014/01/29
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