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刑事の墓場 (講談社文庫 し 72-3)

刑事の墓場 (講談社文庫 し 72-3)

刑事の墓場 (講談社文庫 し 72-3)

作家
首藤瓜於
出版社
講談社
発売日
2009-04-15
ISBN
9784062763257
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刑事の墓場 (講談社文庫 し 72-3) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

『脳男』の作者さんの本格的刑事小説です。個人的には『脳男』シリーズより、コチラのほうが好きです。地味なキャラ達ですが、確実にひとつづつ進んでいく流れに、ずっしりとした安定感すら感じます。スピード感やどんでん返しを求められると、期待には応えられないかもしれませんが、重厚さは他の警察小説に引けをとらないと思います。ヒーロー不在でも、ひとりひとりが「侍」のような刑事たちが奮闘する姿は仕事に対するプロ意識をビリビリと伝え、読んでいる緊張感がうれしくすらなってしまいます。こういう雰囲気の作品、あまり他にはないかも。

2010/02/25

りゅう☆

『刑事の墓場』と呼ばれる動坂署に移動の辞令を受けた雨森。なぜ自分がここに飛ばされたのか。全くヤル気のない動坂署刑事たちに嫌気がさす。ある日、被害届を出してきた女性の自宅を訪ねると、そこには女性の死体が…。動坂署閉鎖に向けての陰謀、捜査一課を始めとする刑事たちの醜い手柄争奪などイヤな気分になるも、まさかの動坂署刑事たちの有望ぶりに驚き。読みやすかったし、犯人も意外な人物でストーリーとしては面白かったけど、動坂署の秘密や、個性あるのに登場人物たちが中途半端な印象。これを序章にシリーズ化したら面白そうなのだが。

2016/10/16

えみ

突拍子もない隠し事が最後の最後に刑事の墓場から掘り出されるとは…まさかこんな結末が待っていたとはただただ驚きだ。犯人が誰か?よりも真実を知って再確認したくらい意外だった。確かに彼らは職務に忠実、それを守ったのだから。それにしても組織というものは縦には強くできているが横には脆い…。外部からの菌の侵入には厳しいが、内側から湧いてくる菌には驚くくらい甘い。一か所菌潜入を許しカビを生やしてしまったら、どんどん広まっていってしまう。孤立無援の動坂署、警察組織から見捨てられ、落伍者と噂される署員たちの事件捜査を描く!

2023/02/12

初読みの作家さん。雨森さんの公私混同っぷりが鼻についたものの、なんだかんだぐいぐい読み進めてしまった。刑事の墓場と呼ばれる動坂署の行く末、無能な警察の集まりとみせかけて実は裏に大きな秘密を抱えているような怪しげな雰囲気。事件だけではなく動坂署の実態に大きな期待を胸にラストまで読んだわけですが、最後の最後で大コケ(笑)唐突すきて盛大にツッコミをいれてしまいました。ほんとにラストの展開以外は最高なのに…。本作はそうゆうわけで多少期待外れではあったものの、他の首藤さんの作品を読んでみたくなるきっかけになりました

2015/02/13

ミーコ

首藤さん7冊め。BOOK・OFFにて購入しました。『刑事の墓場』と呼ばれている動坂署 、ヤル気のない刑事の溜まり場でしたが 殺人事件が起きた事を境に 元々優秀だった刑事達が動き出す辺りから面白くなって来ます。一体 犯人は誰? えっ⁉️ そう来ましたか。印象薄っと来て 最後 動坂署の秘密 どんな事が❓と期待してたのに ちょっと、それ有り?¿ なお話でした。全体的には まずまずです。

2018/03/24

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