私らしく あの場所へ (講談社文庫 か 88-9)
私らしく あの場所へ (講談社文庫 か 88-9) / 感想・レビュー
ぶんこ
車が関わる短編集とは気付かず、1960年代生まれの作家さんかと思っていたら、島本さんが違っていました。 角田さんの短編は、若かりし頃の自分を思い出し、私は早朝の奥多摩まで一人で行った時の物悲しさを思い出しました。 胸キュンの物語。 野中さんも青春そのもの。 最後の島本さんでは、辛いでしょうが、よくぞ思い切ったと褒めてあげたかったです。 どの作品も短かったですが、遥か昔の青春を思い出させてくれました。 車と一緒に犬を・・・というのは、どうなのでしょうか? 共感できませんでした。
2015/09/01
10$の恋
6人の作家が綴る『女と男と車の物語』。超短編で表す心模様はちょっとした物語のエキスのみ抽出された「匂い袋」みたいに心に香る。年の差や状況も様々で、単なる恋愛の顛末ではない。『車』というツールは男女の心情を多彩にジョイントしてくれる。あるときは宇宙船のようであり、またタイムマシンのようでもある。移動しながら密閉された空間で、お互いの気持ちを確かめたり気付けたりユラユラしたり。時として運命を変える車はサイコロのよう。車中で揺らめく男女はやじろべえみたいに相手とのバランスを取り合う。私も車には思い出があるなぁ。
2022/12/16
亜希
人気作家6人が綴る、女と男と車の物語。短編集は好きですが、1編が短過ぎかつテーマがテーマだけに似たような話も多く、心に残るものはなし。あえて挙げるのであれば最初の角田さんの話がベタだけれど良かったかなぁ。私が車やドライブが好きだったら、もう少し違う感想をもったかもです。
2017/03/11
クラミ♬
移動時間の持ち歩き用にピッタリ!…喧嘩して飛び出した時の運転にはくれぐれも気をつけよう⚠️
2021/03/04
kaoriction@感想は気まぐれに
6人の人気作家が綴る車をモチーフに描いた恋愛ショートショート。全100ページにも満たない、85ページ。文字も大きくあっという間に読んでしまった。角田光代 、大道珠貴 、谷村志穂、野中柊、 有吉玉青 、島本理生。谷村志穂は…どうしたんだろう?ラストが解せない。自分に酔っているだけの主人公にちょっと興ざめだった。どの作品も別れ話や誰かや何かとの別れと車を絡めて書いている。 そこから始まる新たなる場所、私らしい場所へ。角田光代「ふたり」、野中柊「たとえ恋は終わっても」島本理生「遠ざかる夜」が好み。
2017/11/22
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