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東京ダモイ (講談社文庫 か 111-1)

東京ダモイ (講談社文庫 か 111-1)

東京ダモイ (講談社文庫 か 111-1)

作家
鏑木蓮
出版社
講談社
発売日
2009-08-12
ISBN
9784062764407
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東京ダモイ (講談社文庫 か 111-1) / 感想・レビュー

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眞鍋 かをり

ミステリーとしても読ませるが、物語の鍵となっているシベリア抑留に関する描写に引き込まれた。フィクションではあるものの、巻末の参考文献には数々の手記が並んでいて、抑留経験者の証言に忠実に書かれたのだろうと感じた。戦中戦後を題材にした本や映像は数あれど、シベリア抑留というものにはあまり光が当たらない。声をあげている経験者がたくさんいる。あげていない経験者はもっとたくさんいる。この歴史的事実が、時代の流れとともに影をひそめてしまわないことを願う。

2014/06/08

紫 綺

単行本にて読了。今年1月に亡くなった鏑木 蓮さんを偲んで。第52回江戸川乱歩賞を受賞した傑作長編!極限の凍土・シベリア捕虜収容所で起きた中尉斬首事件。60年間の時を経て現代とを繋ぐ本格ミステリー。

2023/03/21

siro

60年前のシベリア捕虜収容所で起きた殺人と現代で起きた殺人が、抑留体験者の綴った句集から繋がっていく過程が面白かった。それだけではなく当時のシベリアでの収容所での過酷な体験がリアリティーを持って描かれてあることが戦争を知らない私には衝撃的でした。残虐な行いや裏切りや嫉妬も生きるためには必要だった世界。狂っているのか?狂わずにいるためだったのか?世界から悲しい争いが無くなることを祈ります。

2015/04/17

坂城 弥生

シベリア抑留が絡んだ殺人事件。

2021/08/18

森オサム

著者初読み。第52回江戸川乱歩賞受賞作。シベリア抑留体験を綴った手記部分には迫力を感じ、これを伝えたいと言う気持ちは良く分かった。ただ残念ながら、2つの視点で進むうちの編集者パートの必要性が中途半端で、後半何してるのか分からなくなる。ミステリーとしても、犯人の動機、被害者の行動共にしっくり来ず、最初は素人探偵ものかと見えて、途中から警察小説になると言う、どうにもヘンテコな作品でしたね。真面目に、誠実に書いてあるとは思うんですが、作中作の形式含め、詰め込み過ぎなのかな?最初面白かったんで、少し残念。

2016/05/01

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