獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫 う 59-2)
獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫 う 59-2) / 感想・レビュー
kishikan
ファンタジと呼ばれるジャンルは、苦手だと思っていた。この手は映像で見るものと決めつけていた。でも食わず嫌いだったということを知ってしまった。この物語は、本でありながら下手な映画以上に、自然や人間や動物の表情を大パノラマで映し出しているからである。漢字にルビがふってあるけれど、この物語は大人向けのファンタジーだ。子どもには、大人の裏の取引や政治のかけひきなど、分からないことも多くあるだろう。でも子供が読んでも自由とか自然の大事さはきっと伝わるだろう。文庫この2巻目で一区切り。少し休んで、残り2巻も読まねば!
2015/04/30
absinthe
何を書いてもネタバレになりそうだが。無残に殺されそうな人々を無心で助けたことが、秘密にしておきたかったことを明かすきっかけになってしまう。どこか暗い結末が暗示されるが、そうかどうかはここに書かない。最後までテンションは上がっていく。続編は続くが、上橋さんはこの2巻で終わらせようと、一度筆を置いたらしい。(後書きに、そう書かれていた。)確かにここで結末でも悪くないが・・・読むのはやめられそうにない。
2020/06/08
よむヨム@book
★★★★☆ 星4つ 好奇心と探求心から「奏者」に目覚めていくエリン。 真王と大公との政治闘争にも巻き込まれてどうなるのとドキドキしながら心配。 特に、エリンとリランが少しずつコミュニケーションが取れていく場面がよかった。 また、大阪弁を喋る友人ユーヤンには心がなごむ。
2022/03/09
kaizen@名古屋de朝活読書会
「卒舎ノ試し」つまり卒業試験で、主席になるエリン。 ユーヤンとの別れ。 師のエセルとともに教える。 育てていたリランとエクに子供が。 祝ってかけつける真王ハルミヤが殺害される。 真相を知っているイアルが傷をおってエリンのもとへ。 話は回り回って大団円。 獣に傷つけられるエリン。 裏切りに合う次の王セイミヤ。 悲しみを超えて、次の世代にひきつぐ。 文庫版では、なぜこの完結した2作にさらに2作が加わったかが、アニメ化のための打ち合わせによるとのこと。 アニメによる原作者を入れた改変にも興味が。
2013/05/03
射手座の天使あきちゃん
王獣の世話に一心不乱に打ち込むエリン しかし「王獣規範」に定められた通り人間と獣の心は基本的に違うものなのか!? ラストは感動的でしたねぇ
2009/09/25
感想・レビューをもっと見る