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戦場のニーナ (講談社文庫 な 81-1)

戦場のニーナ (講談社文庫 な 81-1)

戦場のニーナ (講談社文庫 な 81-1)

作家
なかにし礼
出版社
講談社
発売日
2010-01-15
ISBN
9784062765602
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戦場のニーナ (講談社文庫 な 81-1) / 感想・レビュー

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Book Lover Mr.Garakuta

【図書館本】【速読】:ロシア残留孤児の話で、最後は涙モノである。

2021/11/14

James Hayashi

ソ連に残された残留孤児、ニーナの生涯。「大地の子」が脳裏をかすめたが全く別物。両親はソ連軍に殺害され、奇跡的に助けられたニーナであるが、生き辛い共産国で自分の両親も国籍もわからず、秘密警察にも身分を疑われる。そんなニーナであるが、失恋をしながらも強く生きて一筋の光をつかむ。多少は感動したが、ニーナが救い出されたシーンを3、4度繰り返し描かれたのはたまらない。本作は平凡だったが、非常に評価の高い著者の直木賞受賞作は読んで見たい。

2014/09/03

F

時代に翻弄された魂の軌跡。戦場で助けられた幼子、ニーナ・フロンティンスカヤは、恐らくは日本人だが、政治的理由または親切心から「中国人」と登録された。孤児院や養父母の元で暮らす中、不確かなアイデンティティは常に彼女を苦しめることとなる。   重厚なお話だった。読了後、実話を下敷きにしているということを知ってより重みを増した気がした。

2010/01/18

八百

なかにし礼のビッグネームに期待したのですが…見事な肩透かしを食らいました。プロットはすごくいいんですよ、でもどうしてこんなに陳腐に仕上げてしまったか残念でなりません。登場人物も誰ひとりとして感情移入が出来ない、特にニーナが愛したダビッドについては嫌悪感すら感じる。それに当のニーナについても純真な愛に殉じたというよりただのドMにしか見えずこれが日本女性というなら明らかに冒涜なのである。同じような儚い境遇だったであろう蝶々婦人の気高い魂の如くこの物語を描いて欲しかった…そう思います

2011/12/07

空猫

佐藤優氏の[知的野蛮人]から。自分がいつ生まれたのかだけでなく、アジア人としかわからず、孤児院と里親を何度も往復し、激動の戦後のソ連を生き抜いた女性の実話をもとにした物語。物語の舞台は壮大で、当時のソ連を知るにはいいかもしれないが、実態は中年男の妄想が満載の陳腐な恋愛小説ではないか!!佐藤氏にもなかにし氏にもガッカリ。解説を寄稿しているからかと邪推してしまうわ…

2014/07/08

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