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真夏の島に咲く花は (講談社文庫 か 117-1)

真夏の島に咲く花は (講談社文庫 か 117-1)

真夏の島に咲く花は (講談社文庫 か 117-1)

作家
垣根涼介
出版社
講談社
発売日
2010-02-13
ISBN
9784062765701
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真夏の島に咲く花は (講談社文庫 か 117-1) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

真夏の島、すなわちフィジーを舞台に展開する物語。フィジアンの気質や、はからずもそこに暮らすことになったインド系の人々との軋轢など、小説のスタイルをとっているからこそ説得力を持って描きえたフィジーの実相だろうと思う。その意味では取材の成果は良く活かされている。そこに日系や中国系の登場人物を配したことも、物語を動かしていく上で有効だっただろう。ただし、小説中に複数の恋を混入させたことは、物語に膨らみを持たせるよりも、逆に平板化を招いてしまう結果となった。 テーマ設定は興味深かっただけに残念である。

2019/03/03

mizshnami

ラトゥが語った大昔のフィジーの暮らし。生まれた国を一歩も出たことがないけれど、南国にはずっと強い憧れを持っている。単に海が好きなだけではなく、単に常夏の気候が好きなだけではなく、そこには人間の本来の生き方があると想像しているからだ。タンギモウジアをこの目で見てみたい。

2015/01/10

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

【地上の楽園】と呼ばれるフィジーに暮らす日本人、インド人、中国人が民族の対立、暴動を経てそれぞれの道に進んでいく物語です。微妙なバランスの上に辛うじて成り立っているコミュニティが、小さなきっかけから悪意が広がって壊れていく過程は恐ろしい。「楽園は人の心の中にしかない」という言葉が印象的で、沁みました。

2013/10/12

Rey

生粋のフィジアンとインド系の人たちの、根底に流れる対立は非常に興味深かった。ただ、ボリュームの割に変化に乏しく、読み終わった後に残るものはあまりなかった。

2014/02/19

H!deking

ざっくり言うと、フィジーの田舎に住む若者たちの成長を描いたお話。日本からやインドからの移民の話もあって、国民性による価値観の違いなんかは楽しく読めた。フィジー行ってみたいな~。チョネの、楽園などどこにもない。場所ではない。国でもない。みんなの笑顔の中にだけある。気持ちの中だけにある。ってのは痛いくらい共感。他の垣根作品に比べると、ちょっと物足りなさはあるけど、読んでよかったお話でした!俺もみんなの笑顔が一番ですよ~!(笑)112

2017/08/25

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