孤狼と月 (講談社文庫 た 95-14 フェンネル大陸偽王伝 1)
孤狼と月 (講談社文庫 た 95-14 フェンネル大陸偽王伝 1) / 感想・レビュー
伽耶
一章からぐっと心を掴まれた。主人公は国の姫、フェン。姫であるにも関わらず、戦に出向き、疎まれるグールたちを従えて兄の為にと戦ってきた。これからどうなるのだろう、フェンは何処へ向かうのだろう。期待に胸を踊らせながらページを一枚一枚めくっていく。翻るマントや風になびく髪、交じり合う剣のきらめきが目に浮かぶよう。とても楽しい読書の時間。寝る間も惜しんだのは久しぶりです。このシリーズを紹介してくれた読友に感謝したい思いでいっぱい。このシリーズをこれから少しずつでも読み進めていきたいと思います。
2015/03/19
nins
フェンネル大陸シリーズ第1巻。王女フェンベルクが紡ぐ物語。完全ファンタジー小説。陰謀により、祖国であるストライフ王国から謀反人として海流しの刑により追放される。まったく知らない異国での生活、人も町も王族のそれとは違う生き方。善人、悪人、いろいろな人との関わりあいから、少しずつ再生の道へ。フェンの真っすぐさが光る。物語の展開的に、最初はどうもとっつきにくい感じの設定で、すんなり読めずにいたものの、後半の展開は良い感じ。まずは1巻ということで、序章の意味合いが強い分、2巻以降に期待。
2011/05/03
眠る山猫屋
おもしろかった。13歳の王女フェンベルクの純真と失墜。兄を想い兄に裏切られ、真実と向き合うまでが、ここにある。冒頭から出てくる亜種人類(?)グールの存在がこんなに大きな伏線だとは。13歳の瞳が、これから何を見詰めるのか、楽しみだ。
2012/10/09
まる*
わ!これから面白くなりそうな予感がする物語ですね!わずか13歳にして将軍な王女フェン。全てをなくして、だけど持っていたものは小さな世界だったと知って、色んな人と出会って成長していくんでしょうね。サラリと読めてしまいました。でも内容に対して肉付け不十分な感じでちょっと物足らない。特に肝心のフェンのキャラがいまいち定まらないですねぇ。今後の彼女の成長とともに期待します!
2011/01/30
雪守
武闘派で知将の13歳の王女フェンがこの物語の主人公。国の為、兄の為に戦ってきた彼女に絶望が降りかかるところから物語が動き出します。最初、フェンのハイスペックさがどうかと思っていましたが、背景が判るにつれて徐々に惹かれていきました。また、終盤で明かされる真実には驚かされました。これが物語の重要な鍵になりそうな予感。まだまだ序章であり多くの謎がありますが、これからどこへ向かい、どのような結末を迎えるか楽しみです。
2010/10/17
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