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ダライ・ラマとの対話 (講談社文庫 う 60-1)

ダライ・ラマとの対話 (講談社文庫 う 60-1)

ダライ・ラマとの対話 (講談社文庫 う 60-1)

作家
上田紀行
出版社
講談社
発売日
2010-05-14
ISBN
9784062766470
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ダライ・ラマとの対話 (講談社文庫 う 60-1) / 感想・レビュー

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うりぼう

宗教者というイメージを感じさせない。酒井大阿闍梨と同じくその屈託のなさ、自然体。彼にとって宗教とは、愛と思いやりに満ちた社会を作るツールでしかない。知行合一でなくては、無意味であり、この時代に説得力を持つ仏教観を模索する。彼は、本気である。ダライ・ラマ教である。その横溢するエネルギーは、貪欲に対話する人を求め、「人間の建設」の岡潔のよう。「空」は因と縁の世界「自性」するものなし。この意味の理解が「無明」から救い「慈悲」の心で満たす。上田氏は、観音菩薩の触媒。彼は、怒り、執着し、レフティストであり、搾取者。

2010/06/01

James Hayashi

東工大文化人類学者。「目覚めよ仏教!ダライ・ラマとの対話」を改題したもの。 拝金性や物質主義の社会、利便性の追求は半人間ともいえる。慈悲のある社会へ(母子関係が非常に大切と。先日読んだ秋葉原事件の犯人は母子関係が一因とも見られる)。病気で痩せ細った犬を見て、肉を与えるのでなく、他の犬に舐められ癒してもらう方がいい場合もある。抜苦与楽という慈愛の心で接することが必要。直接的にダライ・ラマの言葉に胸を打ったわけでないが、彼の示唆する人間性のある社会に触れた時、何か忘れていたものを思い出した。

2019/08/20

モッタ

★★★☆☆ ダライ・ラマってどんな人だろうと興味を持って読んだ。実に論理的で鋭い分析を持ちつつも、子どものような感情表現をする。ますます興味が湧いた。次はダライ・ラマの自伝を読もう。

2013/01/28

singoito2

読友さんきっかけ。利他性/利己性という二元論から始まって、最後は自己の価値の発見という思想に至りつくというお話。後半を先に読んでもいいかな、と思いました。非常に率直で丁々発止の対談を読む楽しみを味わいました。

2023/12/14

okumixi

文字にされたものを読むだけでもダライ・ラマ十四世の大きさが伝わってくる。 「わたし自身も搾取者です」と語り、難解な仏教用語や決まり文句に頼らずに驚くほど率直な言葉を連ねていく。慈悲の心から生じる怒りとそうでない怒り、捨てるべき執着と持ち続けるべき執着について語った部分が印象的。変に悟ったような言説と違って、実践的な態度と言うべきで、すんなりと納得できる。

2010/06/06

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