戦力外通告 (講談社文庫 ふ 38-10)
戦力外通告 (講談社文庫 ふ 38-10) / 感想・レビュー
キムチ
内容は表題の立場に陥った55歳おとこの生き方。宇津木とその妻・・それぞれに暮らしぶりがセレブ的レベル。この本執筆は10年近く前、時代が少しセピア色に感じる。宇津木が同窓会・飲み屋梯子・冷えて行く夫婦関係・かつての栄光に輝いた同期の失速の場面で藤田カラーを濃厚に醸して描かれる。55歳、やり直すには更なるエンドルフィンがいるし、福澤さんもいるし、第一鏡に映った己の外見も見直さなきゃ。そこは筆者、かなり理想形に描いている。おんな側からすると男の実態のお勉強ができる教本だった。ドラマ化ならたかじん氏が合いそう。
2015/05/12
背番号10@せばてん。
2012年10月7日読了。藤田氏にはやはり、ハードボイルドを書いて欲しいです。この本と自分との相性は0%。
2012/10/07
T. Mu
自分もあと10年しないうちに、主人公と同じ年齢に達します。すでに家庭では戦力外通告されている身なので(笑)楽しく読めました😁4.5
2023/03/11
mmm
リストラされた団塊世代の主人公が、同窓会をきっかけに再会した友人たちの抱える問題にかかわるうちに、自分の人生にも変化が・・・というお話。 長年連れ添った夫婦のことはよくわからないが、経済的にお互い自立していたら不倫しているのに結婚生活を続ける意味はあるんだろうか? 離婚してしまったほうがスッキリするのではないだろうか? 読み終わった後モヤモヤ感が残った。
2012/09/09
りょうちん
著者初読み。ずいぶん前に手にした本でしたが、読み始めたらぼくは主人公と同じ年齢でした。ただし、彼は団塊の世代で隔世の感は否めませんでした。主人公は会社からリストラ(無能なためではない)され、就職活動にも疲れを感じています。初めて出席した同窓会で再会した中学時代の仲間たちの厄介ごとの相談役となります。なんだか小洒落た「渡鬼」のような展開です。読んでいて思うところもあったのですが、時代の違いの方が目に付きました。残り100ページくらいからは主人公がなぜか役所広司氏に見えて脳内ではコメディになってしまいました。
2019/05/04
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