NECK (講談社文庫 ま 49-7)
NECK (講談社文庫 ま 49-7) / 感想・レビュー
とら
『NECK』=首、にまつわる4つの物語。とは言っても「舞城」流の首である。もう何だか後付けして無理矢理作った様な自然な流れで出来上がった様なそんな雰囲気を醸し出す謎が、清々しい。個人的には舞台化したthe originalが好みというか何か好き…で、一度は絶対に誰でも思うだろうけども、これどうやって舞台化したんだ!?笑 とめちゃくちゃ思っている。まずあんな土から首しか出ていない状態なワケで明らかに動きが無いよなあ…でも実際出来た訳だし、是非見てみたい。いや見なければならないと言う使命感に押し潰されている笑
2014/01/26
吉野ヶ里
いや、面白かった。ストーリーは適当極まりないくせに読んでいてゾクッとさせられるし、映像がなんとなく頭に浮かぶ。舞台脚本や映画原作として良い作品だと思う。二つ目の話が一番好き。全体的にホラーテイスト。あと子供って怖過ぎ。
2015/06/07
hit4papa
小説1編、シナリオ3編からなる”首”にまつわる作品集で、シナリオ「the third」は映画化されています。首の骨が一つ多い女子大生が巻き込まれる騒動を描いた「a story」は、ファンタジーが入り混じた掴みどころのない著者らしい作品です。冒頭の疾走感が続かず、いつもの饒舌さがなりをひそめているせいか退屈してしまいました。シナリオは純然たるホラーで、スリリングな展開で楽しませてくれます。中でも、首から下を埋められた男たちが地中から這い出た女に襲われる「the Origin」は首だけバトルシーンが秀逸です。
2017/03/04
たぬ
☆4 毎度おなじみ心の声全部文字に起こしました的な。首の骨が多い女子高生が主人公の小説プラス同じく首(=NECK)をテーマにした脚本が3つ。知らない間に首から下を地面に埋められていて云々は通常ならとんでもない恐怖だけど、そこはこの作者ですから。発想も展開もトリッキーすぎてもうコメディになってる。結局オチはどうなったかって? 愚問ですね。
2022/12/01
kishikan
小説以上に怖いのがイラスト!第一部、小説(舞城らしい文体、つまり現代風でセンテンスが長い、だけど不気味)。第二部、脚本+絵コンテ(というが雑なコマ漫画、結構不気味!舞台化されたというが、多分これも不気味!)。第三部、同じく脚本+絵コンテ+イラスト、これが本当に不気味、話の暗転する部分はバックが黒地の白抜き文字で、怖さが際立つ!第四部、脚本、これも結構怖いというか、最終的に怖さは人が作るということの主張か・・。確かに全体が現代芝居風で、かつギャグ&ホラー。他の舞城作品と重ね合わせて読まなくちゃぁね!
2010/11/24
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