宿命(下) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京 (講談社文庫 に 29-7)
宿命(下) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京 (講談社文庫 に 29-7) / 感想・レビュー
W-G
小賢しく立ち回るも、権力者の圧倒的な力の前に袋叩き状態の宣子から始まる下巻。汚い嵌められ方をしたのも事実だが、仕事が手につかなくなったのと、弟の事故は誰のせいでもない。崇はもう登場時の印象は残っておらず、ひたすらダメンズと化している。三奈ママが生来の腹黒さを全開に暗躍し始めるが、そちらは空回り感が凄い。等々、いよいよ浅ましさがピークに達した瞬間に、現実ともリンクした政治劇を絡めて、ちょっとした脇の甘さからあっという間に足を掬われ、破局の余韻を残して先を期待させる終幕。すぐに続編に取りかかろうと思う。
2020/04/21
gonta19
2010/8/12 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2021/7/24〜8/2 ドロドロした出世や権力に固執する人たちの話は、あまり読んでいて気持ちの良いものではないな。しかし、最後に一波乱起こして、終わるとは、なかなかの展開。確か続編が血戦のはず。どうなるんだろう。
2021/08/03
ユザキ部長
やはりその手段できた。全ては夢のためであったのに懸案事項が増えてしまった。夢のために障害を政争の道具に企むもの。堕胎という殺人を計画するもの。不退転の覚悟の先にある、あと一歩。
2020/08/27
ミスターテリ―(飛雲)
後半にかけても一気読みで、 崇の母親の三奈、婚約者の尚子、昔の恋人宣子の女三人のバトル、心理戦が始まり女性たちの駆け引きにグイグイ引き込まれてしまった。ピンチになればなるほど、次の一手を画策してくる三奈の姿にあの安田講堂での女闘士の姿がオーバーラップする。そしてついに崇が、現職の首相の仲人で結婚、将来の大臣としての地位を手に入れた時に、あんな落とし穴があるとは・・ついに三奈の夢が破れるのか。なぜかその最後の結末は描かれず、将来を暗示するだけで終わるのであるが、はたしてあの三奈がこのまま終わってしまうのか?
2024/08/23
背古巣
「え!?ここで終わり?」この先は続編でということですか?青春時代での過ち(?)のため苦しむ三奈。思いはわかりますが、やっていいことといけないことがありますね。障害をもった子供が生まれてくる可能性が高いとなれば、極力避けようとするのはわかりますが・・・。権力が近くなればなるほど人は貪欲になるのですね。続きも機会があれば読んでみようと思います。
2018/01/30
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