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天才柳沢教授の生活ベスト盤The Red Side (講談社文庫 や 64-2)

天才柳沢教授の生活ベスト盤The Red Side (講談社文庫 や 64-2)

天才柳沢教授の生活ベスト盤The Red Side (講談社文庫 や 64-2)

作家
山下和美
出版社
講談社
発売日
2010-09-15
ISBN
9784062767668
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天才柳沢教授の生活ベスト盤The Red Side (講談社文庫 や 64-2) / 感想・レビュー

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yoshida

天才柳沢教授の生活ベスト盤レッドサイド。珠玉の短編13編が収録されています。本作では「飛行機男」、「夏の思い出」、「おとうと」が特に印象深いです。柳沢教授が研究を始める切っ掛けとなった「飛行機男」。父と良則の不器用なやり取り。家族として人間への興味を持った良則の原点。「夏の思い出」は旅館を兄と続ける姉妹の支え合う姿が健気です。「おとうと」は良則の父の同僚が亡くなり、残された子を柳沢家で引き取る。初めはなかなか家族になれないが皆の力で新しい家族が始まる。良則の差し伸べる大きな手と言葉が胸を打つ作品です。

2016/05/04

まるほ

漸くベスト盤の最後の1冊を手にする。▼珠玉の13編。なんとなく覚えていた、剣持教授のエピソード(『ソネット83番』)や、小学校の同級生の矢田耕助(芝岡白蓮)のエピソード(『校庭を見ていた少年』)を再読できたのは嬉しい。▼毎度毎度同じようなレビューで恐縮ではあるが、やはり本作品は私にとって“心の浄化剤”になっている。気がつくと感極まって涙してしまうエピソードが多い。▼また折をみて再読したいと思う。(本編全てを再読できるならしたいとも思う。)

2021/05/16

ねこねこ

全13話、どれも甲乙付け難いほど感動し最後は、じんわり涙が滲む話ばかり。特に最後の「おとうと」では、涙腺崩壊しました。この巻は、教授の人間に対する好奇心と人間のこころについての探究心のルーツを知る事が出来る話がたくさんで面白かった。経済学部の教授なのに心理学者みたいな教授。教授は、お母さん似で教授の奥さんは、教授のお父さんぽい。

2021/05/18

ぱんなこった

本誌連載を途中から追っていたものの、単行本既刊数がかなりあったのでベスト盤から購入。柳沢教授の物語は人間を好きになる物語が多いと感じる。同著者の不思議な少年を人間の善悪の側面を問わぬ存在自体の追及とすると、柳沢教授シリーズは正に生活として日常の幸せや感情の側面をポジティブに描いていると思う。個人的にはベスト盤レッドは柳沢教授の今につながる根底にまつわる話が多く好み、読む事が出来て良かったと満足。

2015/03/04

おーすが

#ソネット83番が一番好きだったけど、#02飛行機男、#04桃太郎のいる風景もいいな。時間の描かれ方が素敵。あと#11夏の思い出のラスト、姉妹が窓際でお喋りしている風景にはやられた。胸がギュッとなる。なんでかはわかるけど考えないことにする。

2020/01/27

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