永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢 (講談社文庫 し 61-13)
永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢 (講談社文庫 し 61-13) / 感想・レビュー
takaC
正直にランダムに読んでみたが、どこから読んでも良い本だから最後の話が最後というわけでもないということか。カイムの過去は色々知れたが彼の主観がわかりにくかったかも。
2013/12/17
むう
重松さん2冊目です。何らかの事情で不老不死になった主人公が、傭兵として終わりのない旅を続けながら、種々様々な人々や村々と出会い、物語が紡がれる。戦場、農村、町中の市場、靴屋、いろんな人々が主人公と接点を持ち、黙って死んでゆく。死ぬことの出来ない身となった主人公の寂寥感が次々と綴られるという、かなり変わった短編集でした…。ゲームのクリエイターから依頼されたシナリオということですが、まさに「一千年を生きることの悲しみを感じられる作品」という、依頼主の要望通りの出来に仕上がっています。不思議な読後感…。
2017/03/09
jima
ゲームのサブストーリー。1000年を生きる主人公カイム。彼が出会ってきた人物や事件が、31編の短編で描かれている。
2014/07/28
タルシル📖ヨムノスキー
まさか重松さんが、ゲーム制作に関わっていたとは!この本は、Xbox360のゲームソフト〝ロストオデッセイ〟の中で、主人公カイムが見る〝夢〟を集めた短編集。つまり、シナリオ本編ではなく、重松さんが担当したのはその〝夢パート〟。永遠を生きる不老不死の男カイム。彼は世界を旅し、様々な人と出会い、別れる。その出会いと別れ、カイムと出会った沢山の人達の〝想い〟がこの一冊に凝縮されている。これまで読んできた重松作品のように、心を鷲掴みにされるような、肩を揺さぶられるような物語ではなく、一滴一滴じんわり心に沁みる感じ。
2019/11/11
河瀬瑞穂@トマト教司祭枢機卿@MMM団団長
初重松先生。重松先生作品の中では異色らしいですが、素直に面白かった。永遠に生きる、死ぬことの出来ない主人公「カイム」の語る短編集。作者の「生死観」が色を変え形を変え伺えて、興味深い一冊でした。
2012/06/29
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