エキゾティカ (講談社文庫 な 41-19)
エキゾティカ (講談社文庫 な 41-19) / 感想・レビュー
優希
面白かったです。アジアを舞台にした短編集。らもさんが実際に訪れた場所が舞台になっているのでフィクションかノンフィクションか混乱しそうになりました。
2023/06/05
hope
「屈辱に対しては愛で返せ」 中島らも版千夜一夜物語。アジアを舞台にした寓話。 匂い立つような猥雑さと、噎せ返るような危うさ。 それでいて冗談みたいな美しさ。
2020/07/24
桜もち 太郎
タイ、香港、インド、スリランカ、ベトナム、バリ島、上海、韓国への取材旅行を経ての短編小説集。どの物語もサクサク読めて面白い。食文化、伝統文化など案外深かったりもする。らもさんらしいのは、旅行先での葉っぱのくだり。そんなにいいものなのかなぁ葉っぱ。いかんいかん。スリランカを舞台にした「光の王」での『屈辱に対しては愛で返せ』ってのは、なかなか難しいところだ。貧しかった主人公が莫大な富を得て、それを貧しい人々のために使うことを拒む、死か奉仕か、迷わず『まっぴら御免だ』と言い切る主人公。なかなか教訓的だった。
2021/12/19
kera1019
どれをとっても、らもさんらしい短編ばかりで面白かったんで一気に読んでも〜た。「ドリアンを待ちながら」でのマガ老の「バナナの切断面は今現在の世界というものがあらわされてて、切断面やから厚みがない。そのないはずの厚みが重なって時間の流れを作っているのだ。」ってトコがスゴく残った。
2013/10/02
puu
再読。やはりたまに触れたくなるらもの世界。アジアを舞台にした短編だが 色濃く中島らもの世界観がにじみ出ている。「ココナッツ…」が好き。定期的に読みたくなるな。
2017/02/06
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