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柳生大戦争 (講談社文庫 あ 116-1)

柳生大戦争 (講談社文庫 あ 116-1)

柳生大戦争 (講談社文庫 あ 116-1)

作家
荒山徹
出版社
講談社
発売日
2010-12-15
ISBN
9784062768276
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柳生大戦争 (講談社文庫 あ 116-1) / 感想・レビュー

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KAZOO

柳生十兵衛もののシリーズですが朝鮮とのかかわりがあり今までとは少し異なる感じがしました。宗矩、宗冬親子の葛藤などがあったりします。ただやはり、山田風太郎大御所に似せようとしているのか突拍子もないことが起きます。耳なし芳一が〇〇なし芳一になったり、家光と宗冬の絡み合いなどだんだんハチャメチャになるのではないかと思うくらいでした。

2014/09/30

yamakujira

宗矩に傷を負わせた友矩は朝鮮に逃げるも、宗矩の策謀で朝鮮も逐われ、女真に身を寄せて活躍する。国禁を犯して大陸に渡った友矩の存在を怖れた宗矩は、十兵衛と宗冬を刺客として送る。なんとも荒唐無稽で、これぞ伝奇ロマンって長編だけれど、大戦争というほどのスケールじゃないな。物語の間に、ところどころで時代背景の解説などが入る構成は、司馬遼太郎を彷彿とさせる。そんなまじめな解説と、物語の内容の落差が可笑しい。なぜかラストは妖術が支配して、煙に巻かれた気分だ。で、この物語、実はBL小説だったのかな。 (★★★☆☆)

2016/03/24

シャル

まさに伝奇歴史小説。歴史の隙間を自由自在に泳ぎ回り、逸話で持って逸話を描き、捏造で持って捏造を制す。元寇の高麗兵を弔うべく鎌倉時代に日本やってきた高麗の高僧と親交を温めるのが柳生悪十兵衛であり、彼がもたらした捏造された高麗の歴史に振り回され、朝鮮半島での清と朝鮮の戦争で、十兵衛と友矩の兄弟が相見えることになるという展開である。勢いある筆に、奇想天外な発想、そして挟まれる小ネタの数々とオチ。これほど自由であってもいいというのを思い知らされるばかりである。果たして歴史とは何か。これもまたひとつの形であろう。

2014/12/06

tekesuta

すごくアホみたいなシーン満載なんだけど、だんだん毒が回ってきているらしくそれが中毒になってきた。第三部光海君のセリフがちょっとぐっとくる。

2013/08/01

朝鮮+柳生モノであります。三部構成の第一部は元寇直後、高麗兵の供養のために日本へ渡ろうとする老国師を格調高く語るところから始まるのですが、マラなし芳一(笑)の怪談を経て、作者ノリノリの檀君神話捏造講座で締めくくられます。第二部~三部はおなじみの柳生三兄弟が大陸に渡って、清(後金)VS李氏朝鮮の大戦争に巻き込まれることに。鎖国のために海外情勢に疎い徳川幕府の平和ボケぶりと亡国の危機に直面した朝鮮宮廷の対比が素晴らしく、我が幕府はこっちの都合で首吊りの足を引っ張るようなことをやっております。星5つ。

2013/09/18

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