彩乃ちゃんのお告げ (講談社文庫 は 93-1)
彩乃ちゃんのお告げ (講談社文庫 は 93-1) / 感想・レビュー
❁かな❁
橋本紡さんの作品はやっぱり温かい♡新興宗教の教主さまになった小学5年生の彩乃ちゃん。彩乃ちゃんとの出逢いを通して、ほんの少しのきっかけで日常が変わっていく。3編とも大きな出来事がある訳ではなく、少し変えてみるだけで幸せに向かうことができるようなお話♪彩乃ちゃんの不思議な力に小さな幸せを感じ、ほっこり温かい気持ちになる♡私達の日常の中にも彩乃ちゃんのような言葉をくれる人がいたり、何かのきっかけになる出来事があったりする*そういう大切なことを見逃さないようにしたいな♬橋本紡さんらしい切なくてとても優しい作品♡
2017/09/28
kishikan
橋本さんの作品を読むのは3作目になるけど、これも優しくて切なくて、でも最後は「ほっ」と暖かくなります。人って、必ず重要な選択に迫られる時があって、それでいつも悩んでしまうんだけれど、そうした時に彩乃ちゃんのような子(別に子供じゃなくてもいいけど)がいて、そっと後押しをしてくれてたらなぁ、って思わず過去を振り返っちゃうんですよね。でも、少女だけど、突然教主さまとしての立場に立たされた彩乃ちゃん。子供としてやりたいこと、甘えたいことがいっぱいあるんだろうけど、そのけなげな態度にキュンとなってしまいます。
2012/02/16
まりも
次期教祖の小学生・彩乃ちゃんが色々な悩みを持つ人々の背中を押し、幸せへ続く道を教えてくれる話。橋本さんらしい、ほっこりとした気持ちにさせてくれる優しい物語でした。穏やかな日常で起きる、ほんのちょっとした幸せの数々は読んでいて胸にジーンときますね。疲れた時に読むと、こちらにまで元気と優しさをくれる力がこの作品にはあるような気がします。彩乃ちゃんの生き方は少し切ない気けど、そこが味でもあるんですよね。サクッと読めるので、空いた時間とかにオススメな1冊。
2015/10/14
た〜
橋本紡らしい、ちょっと優しいお話。教主様だけれど普通の、でもやっぱり不思議な力を持つ女の子。関わった人に些細だけれどとっても大切な幸せをもたらしてくれる。でも彼女自身の幸せは?「この夏だけでみっつも貰った」彼女がもたらしたささやかな幸せ。その相手から貰ったもっと小さな幸せが、積み重なっていくのだろうか
2012/09/14
tetsu
★5 新興宗教の教祖の孫の小学校5年生の綾乃ちゃんが不思議な力でちょっとした幸せを届ける3編のファンタジー。 橋本紡らしいほんわりした雰囲気あふれる小説で、梶尾真治「穂足(ほたる)のチカラ」を思い出す。 この本の読者なら、まっすぐな綾乃ちゃんの話、もっと読みたいと思う人が多いのではないだろうか? シリーズ化しないかなあ。してほしいです。
2015/06/09
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