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新世界より(中) (講談社文庫 き 60-2)

新世界より(中) (講談社文庫 き 60-2)

新世界より(中) (講談社文庫 き 60-2)

作家
貴志祐介
出版社
講談社
発売日
2011-01-14
ISBN
9784062768542
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新世界より(中) (講談社文庫 き 60-2) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

上巻の他の方たちの感想を読んでいると、「日本版ハリー・ポッター」との指摘も多い。確かにそれは本書の着想の重大なヒントになっているだろう。加えて、民俗学的フォークロア、ハダカデバネズミ、動物行動学、社会性昆虫の生態から果ては不確定性の原理にいたるまで、何でも総動員という感を呈している。本書はそうしたいわば「ごった煮」の中から生まれたのだろう。さて、上巻では世界が外の向けて広がっていったが、ここではコミュニティの内部に向かっていく。そして、その地味さを救う役割を担うのが、内部矛盾の露呈と対立項の存在である。

2021/09/06

いおむ

さぁ~て面白い(^^)上巻の伏線を回収しつつ新たな伏線と展開にぐいぐい読まされていきます。まあ少し休んで、いざ下巻へ!

2017/08/27

takaC

「Ⅴ劫火」へ読み進んでの後付け感想になってしまうが、中巻の区切りが「Ⅳ冬の遠雷」までなのは、なかなか巧妙。

2011/04/17

sk4

冒険と戦いが終わり、また箱庭への生活へ。 外界で禁忌に触れてるにもかかわらず、お咎めなしで日常生活に復帰するのだが、貴志氏的にはチャレンジであろうアノ描写なども盛りつつ、月日が流れる。 そんな中で現れる業魔。 それもあの人。 業魔になったあの人は、主人公を想い死を選ぶのだが、死の間際の愛の告白には泣いた。 ただ気になったのは、サキ自身が業魔と一緒にいたら確実に死ぬと分かってからは、何と無く腰が引けていたこと。 もしかしたら伏線かもしれないのだけど悲しかったです。 最終巻へ。

2012/11/05

マーム

子供たちに対して冷たく閉ざされている印象のこの世界。そうまでして大人たちが守ろうとしているものは何か?かつて神栖66町を恐怖のどん底に陥れた悪鬼Kは、人の姿形こそすれ、その内面は既に人にあらず、自己保存本能のみが病的に肥大した怪物でした。でも、大人たちが心の底から子供たちを怖れているという事実が、取りも直さず子供たちの精神のバランスを崩し、悪鬼や業魔を生み出しているのではないかという疑念も抱きました。もうこれ以上、大切な人、愛する人を失うのは嫌という早季の切なる願いが、難局の収拾に向けた原動力となります。

2012/07/13

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