評伝シャア・アズナブル《赤い彗星》の軌跡 (講談社文庫 み 53-3)
評伝シャア・アズナブル《赤い彗星》の軌跡 (講談社文庫 み 53-3) / 感想・レビュー
Koichiro Minematsu
ファーストガンダムのテレビ放送と隣の市までチャリで映画観に行った位でガンダムオタクになりきっていたことを本著読んで、まずは反省です。その気になっていました。シャア対アムロ、モビルスーツの戦いくらいしか思っていなかったんです。しかし、赤い彗星のシャアがどう考えて、この宇宙戦争に挑んでいたのか。これ以上は書かないでおく! ニュータイプ社会。もう一度DVDから見直します。
2021/05/19
Die-Go
図書館本。『機動戦士ガンダム』に燦然と登場し、『逆襲のシャア』において散るシャア・アズナブルの生涯を評伝形式で語る。シャアの魅力の1つとして、その達観したかのような科白回しがあるのだが、それをキーワードとすることでこの評伝に深みを生んでいる。シャア。なんと弱く魅力的な男なのだろう。ガンダム好きならお勧め!★★★★☆
2021/09/07
ポップ
わたしがガンダムを観たのは社会人になってからであった。毎週末に同僚の家で初代、Z、逆シャアの順に観て、仕事を覚えるよりも早く、半年程でガンダム教育は完了した。時は流れ、ガンダムに関する記憶は薄れゆく中、シャアの生き様は忘れなかった。改めて本書を読み、シャアに惹かれた理由がわかったような気がする。わたしは素顔を晒し、人との距離感を測れず、仮面をかぶった人生を送ってしまった。悲しいかな、オールドタイプの自覚からだろうか。ならば、愚民どもすべてに叡智を授けてくれ。シャア、貴方のようになれなかった男の戯言だ。
2019/08/01
ダイナマイトダディ❨DD❩
初読。新年初読みの一冊。いやぁ、凄いボリュームでした。改めてガンダムのスケール感や奥深さ、多重的・多層的な世界観を実感できた。哲学的な考察なんかも多々差し込まれ、史実も相まってこれ一冊読めばシャアに関してはほぼ?と思われる。著者の深い洞察に触れるにつけ、ここまで考えられていた物語なのか、ここまで考える人がいるんだ、と思った。そうだ。シャアを熱く語ってもいいんだ。恥ずかしい事ではないのだ。下段に註釈がつく構成も分かりやすく、ファーストしか知らない(Zはあんまり覚えてない)自分にも最後まで無理なく読めた。
2019/01/04
おMP夫人
「これでは道化だよ」そんなシャアの声が聞こえてきそうなほどに、シャア・アズナブルという存在が実在の人物扱いされている本でした。あくまで著者個人の考察なので重力に魂を引かれた人(ガチガチのガンダムファン)にしてみれば「認めたくないものだな」とか「よくもずけずけと人の中にはいる。恥を知れ、俗物!」なんて言いたいところもあるのかな? とは思いますが、シャアから見た宇宙世紀というか、シャア視点のガンダムシリーズのあらすじとして読んだので、映像だけでは良くわからなかった点を解説してもらったようでとても楽しめました。
2013/03/13
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