日月めぐる (講談社文庫 も 33-9)
日月めぐる (講談社文庫 も 33-9) / 感想・レビュー
ぶんぶん
大好きな諸田玲子の連作短編集。 駿河国庵原郡小島、甲州往還と並行して興津川が流れる鄙びた土地が舞台である。紙漉を藩の財政に頼る小藩である、そこに息づく武士、百姓の物語です。 川の「渦」を否応なく流される人生に例えて紡ぐ歴史長編小説です。いろいろな登場人物に託した思いが胸に迫る良い話です。 筆者が元々、清水次郎長の末裔という事も書く切っ掛けになったのかも…
2014/08/27
朝陽
★★★人間関係がわかりづらかった。女たらしが良かったです。
2024/06/09
エーコ2325
NHKのラジオ文芸で聞いて以来、原作を読んでみたいと思い、やっと見つけて読みました。幕末の人々の生活と悲喜交々を川の渦で表現した作品で心に染みます。
2014/11/10
山内正
渦 甲右衛門は五十になる 来春にはと先延ばす 川で老人が釣を その時子供の声が 流されてる着物を脱ぎ川に飛び込んだ その顔に見覚えが 後日用心に息子の縁談がと聞く 相手は天目 昔の上司だ あの川の人 仕事別れした同僚が川で死んだと 昨日直訴すると言ってたが? 小体な家に天目は娘と住んでた 紙漉きをしていた 今の藩の事情はと そこに娘が出て来た 顔を見て はっとした 死んだ若林の妻の顔に似ていた もう渦も岩場も頭から消えていたー
2019/09/27
山内正
山間の小さな藩の郡方で家督を息子 に譲る年と成るが、後1年と日を伸ばしてる中、かつての上士と村外れ の川辺で出会うが、誰だか分からずに己の隠居と息子の縁談先ばかりを 考える日々で落ち着かない務めを 過す内に隠居する決心と縁談をまとめようと変わって行くものは!
2018/03/03
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