論理と感性は相反しない (講談社文庫 や 66-1)
論理と感性は相反しない (講談社文庫 や 66-1) / 感想・レビュー
ゆか
大きな出来事があるわけでもなく、淡々とした日常を描かれているだけなんですが、なんだかほんわかした気分になれます。巻末のあとがきで、何度も読者に感謝の気持ちを伝えるナオコーラさんに好感です。普通に回りにいたら、イライラする登場人物にも嫌悪感を抱かせない文章で、分かるな〜と思える部分があったり…。不思議な作家さんとイメージはより強くなりました。
2016/08/20
mizuki
西加奈子さんオススメの本ということで手に取った一冊!山崎ナオコーラさん初読みでしたが、西さんのような読みやすさがあり、スラスラと楽しく読了出来ました。タイトルは堅い感じなのに、内容は良い意味で適当!宇宙や化石、人類のなりたちをこんな風に自由に描けるナオコーラさんってどんな人だろう、と興味をそそられました!あとがきと前田司郎さんの解説でナオコーラさんのお人柄を垣間見ることができ、余計気になる作家さんになりました♡ 恋愛模様の描き方が楽しかったので、他の作品も少しずつ追いかけていこうと思います♡
2016/03/22
masa@レビューお休み中
連なることは続きとは限らない。一方で起きていることと、他方で起きていることには関連性がないことがある。デタラメではないが、シンジツでもない。不連続かつ不規則なつながりとでも言えばよいのだろうか…。ある恋人の話、ある作家の話、あるバンドの話。短篇集であるにも関わらず、同じ登場人物が出てくることがある。一瞬間、つながりを感じる。しかし、その直後に思い切り突き放される。その突き放し方が潔くて清々しさすら感じてしまう。これは物語を楽しむための本ではない。言葉の美を追究し続ける作家のあり方を覗き見る本である。
2012/06/26
巨峰
現在、過去、未来、地球の裏側まで自由に往き来する感性で書かれた論理的な小説。各小説の連なりは大切に書き下ろされたからか。ところどころ解り大部分は解らない。若しくは違うなと思うけど、それはそれでいいのだ。ナオコーラさんはナオコーラさんなのだから。一見可愛いく見えるが毒が強くて潔い。
2013/02/01
金吾
不思議な感覚だと思いますが、文章は読みやすく読後感もいいです。矢野さんと神田川さんが出てくる話は面白かったです。気楽に読める一冊でした。
2021/12/07
感想・レビューをもっと見る