へうげもの 一服 (講談社文庫 や 67-1)
へうげもの 一服 (講談社文庫 や 67-1) / 感想・レビュー
佐々陽太朗(K.Tsubota)
半年ほど前、『利休にたずねよ』(山本兼一・著)を読んで以来、古田織部という数寄者に興味を持っていた。「剽げる」とは新明解国語辞典(第四版)によると「気軽に、こっけいなことを言ったり、したりして見せる」とある。この世には二通りのものがある。美しいものとそうでないものだ。人の価値観、美意識はさまざまだ。しかし、だからといって「美しいもの」の存在を否定することは出来ない。美しいものは確かにそこにある。そのものの持つ何が人をして美しいと感じさせるのか、それを見極めたいと思った男たちの織り成す人間絵巻に心躍る。
2012/08/18
sasara
ブックオフセール購入。信長家臣で利休弟子、物の為に死せる古田織部茶の湯美的物語。本能寺の変は光秀が秀吉と利休に謀られたとか、秀吉の朝鮮出兵は信長の夢を叶えるためとか、光秀の天下泰平の志を継ごうと機を見る家康は茶の湯には興味がないとか、歴史を空想する楽しさ満載、茶道発展の歴史も。
2021/05/08
LIBRA
漫画は、読まないのですが、読メで、良く出て来て、戦国時代、織部というキーワードで、買ってしまいました。 戦時下において、審美眼を活かして、信長に認められる所が凄いです。あっと言う間に読み終え、2が楽しみです。
2020/04/22
モリータ
『度胸星』とかも好きだったのでいつか読もうと思ってたけど、せっかく古田織部美術館にも行ったのでこの機会に(マンガとコラボでもすればいいのに、美術館にその気配はなかった…)。おもろい!黒茶碗とかまた見たくなるね。文庫は単行本と話数が違うらしいからまたそっち読まないとだな。
2015/07/27
ビスケ
ついに手を出してしまった。貪欲な数寄者・古田左介(織部)の物語、『へうげもの』。「どべえっ」とか「はにゃあ」とか、茶器から受けるイメージを表した言葉が面白い。作者の主な作品に『度胸星』が挙げられていて、ちょっと涙。
2011/10/04
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