封印された系譜(下) (講談社文庫 こ 51-17)
封印された系譜(下) (講談社文庫 こ 51-17) / 感想・レビュー
真理そら
ロマノフ王家の皇女アナスタシアの謎を追う物語だが、冴えない中年男の巻き込まれ型というか振り回され型の再生物語。マーティ、ジェマとの友情?がリチャードを振り回す。下巻ではリチャードが急にタフになったのが気になる。ゴダードとしてはスピーディな展開なのかも…。
2018/07/28
cinos
金沢在住の翻訳者の方ということで読みました。初ゴダードでした。アナスタシアのことが出てくるので、島田先生の某作品を思い出しました。友人の頼みから主人公が事件に巻き込まれていき、あれよあれよのめまぐるしい展開に一気読みしました。
2013/01/08
紀梨香
うーん…、ゴダードだと思って期待しすぎだったようです…。久々のアナスタシア物。メアリ・H・クラークの「アナスタシア・シンドローム」とか島田荘司の某作品など思い出しました。
2017/07/21
コホン
下巻に入ってやっとゴダードらしくなってきたというか、でもやっぱり物足りない。最後の一文が気になるので、いつか読み直したいけど。 やっぱり講談社はこれは上下巻ではなく1冊にして、1000円~1200円くらいで売るべき。こういうせこい売り方をしているともったいない。せっかくのゴダードなのに。
2013/03/05
nutts
スピード感をさらに増しつつ濃密さを高めていく。繋がり始める謎に気を取られると、息つく間もなく襲いくる罠の数々。激しさもいよいよ生死を分けるまでに高まり、平時に強い外務官僚はジワジワと余裕を奪われていく。ますます脆くなる思考。自ら下した雑な判断がもたらす結果に愕然とし、削がれゆく意志。心理描写の卓越さに吸い込まれ一気読み。謎の中の謎の壮大さを見事なバランスで料理した新しい味。短くも彩りを与える情景描写の切れ味は増し、余韻が気持ちよく染み渡る締めくくり方の冴えはいつも通り。しっかりと堪能できた満足感が嬉しい。
2011/07/06
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