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新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫 や 16-12)

新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫 や 16-12)

新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫 や 16-12)

作家
トーベ・ヤンソン
下村隆一
出版社
講談社
発売日
2011-05-13
ISBN
9784062769358
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新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫 や 16-12) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

ムーミンのお話って、こんなに自由な構想で語られていたのだったか。今さらながら、ヤンソンの物語作法が謎めいてくる。今回の物語は、ムーミン谷が冒頭近くで火山が噴火し、それに続いて洪水に見舞われるのだが、それにしてはみんななんだか暢気である。後半は劇へと物語の中心を傾斜させていくが、その移行は自然といえば自然なのだが、物語的な必然はないだろう。まあ、こんな語りなのだろうか。一連のムーミンの絵とともに惚けた味わいではある。逆に言うと、これらの絵がなければムーミンの物語は魅力が半減するのだろうか。

2022/02/09

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

山が火を噴きムーミン谷は大洪水に巻き込まれる。家ごと流され家財道具がほぼ駄目になっても、食べものも水びたしでも、ムーミン一家はやっぱりムーミン一家。決して沈まず、怒らず、どこかのんびり解決策を考えて、ほんの少し残った食べものをみんなで分けます。 移り住んだ劇場で慣れない劇を開催する、月夜の水面に浮かぶ劇場と観客の船々がなんとも幻想的で素敵。 ジャスミンの香りにつつまれた6月のムーミン谷。移住したい( '༥' )ムーミンママにお布団調えてほしい。

2019/06/04

ユメ

ムーミン一家はまたしても自然の脅威にさらされるけれど、彼らは夏至のお祭りを楽しむ心を忘れない。くよくよするのはいつでもできるのだから。この物語の中で、ムーミン一家は沢山の人たちに幸せを振り撒く。けれど、ムーミンパパたちが劇を始めたのは全くの思いつきで、これっぽっちも人助けなんて考えてはいない。その結果だからこそ、劇以上に劇的な結末が余計に気持ちいい。そして彼らは、それを「じぶんの友だちが、それぞれその人にぴったりしたことができるようになるのは、うれしいことでしょ?」と受け止めることができる人たちなのだ。

2015/04/03

あつひめ

ムーミンの話を読むと、子供向けと言うより、大人へのメッセージではないか?と思う言葉に出会うことがある。「大切なのは自分のしたいことを自分で知っていること」…。自然と生きるには、様々なことに敏感であることが大事なのかもしれない。フィンランドの暮らし方をムーミンを通して体験させてもらっているような…。テレビで観たときとは違う印象を受けた。続きが楽しみ♪

2015/01/07

Rosemary*

【児童書・絵本で寄付しましょう♪】 ムーミン谷が、火山の噴火で大洪水に見舞われ、命からがらたどり着いた先は、湾の上の劇場でした。その後も一家がバラバラになったり、ハプニングが続きますが困難を乗り越え、芝居の上演をやることで、また一緒に戻れるお話です。ミィとスナフキンの偶然の出会いは、嬉しかったし、スナフキンが小さい子供たちに好かれて、慣れないゆえに色々心配するところが可愛いらしくて好き。ニョロニョロは、種から芽生えたんですね!ムーミン谷にもどれて良かった。

2014/06/28

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