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新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫 や 16-13)

新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫 や 16-13)

新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫 や 16-13)

作家
トーベ・ヤンソン
冨原眞弓
山室静
出版社
講談社
発売日
2011-06-15
ISBN
9784062769365
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新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫 や 16-13) / 感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

まっ白な雪に包まれて、ムーミン一家はおやすみ中。なのにおやおや、ムーミントロールが起き出してしまって… 普段の光溢れるあたたかなムーミン谷とは違う、冷たい風の吹く静まり返った谷で、ムーミンはいつもと違う仲間たちに出会います。雪玉のすきとおるランプを照らすおしゃまさん。姿の見えないとんがりねずみの出してくれたあたたかなスープ。雪の大きな白い馬。ふわりふわりと落ちてくる雪。おおかみに憧れるめそめそ。そしてムーミンママの底知れない優しさといったら!静かでひそやかな冬があるからこそ春の暖かさが幸せを連れてくる。

2018/12/07

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

11月から4月まで冬眠するのがムーミンたちの慣わし。ところが、たった一人眠りから覚めてしまったムーミントロール。初めてみる冬の景色に、この季節だけ現れる生き物たち。おませな女の子・おしゃまさん、お節介だけど気のいいヘムレンさん、彼を慕う内気なサロメちゃん、ねずみのようなムーミンのご先祖様も登場します。同じく目覚めてしまったちびのミイは、相変わらず元気いっぱい。トロールも負けずと、冒険に乗り出します。冷たい綿毛のような雪が降る風景をみて、冬が好きになってきたトロール。その頃には春の気配が近づいてきました。

2014/12/06

ユメ

冬眠の最中に一人目覚めてしまったムーミントロールは、冬のことをいけ好かないと感じて半ば憎む。冬は、彼が知らない価値観の象徴なのだ。風変わりな者には慣れているはずのムーミントロールが、見知らぬ冬の生きものたちのことはなかなか認められない。その様子は、人間の鏡のようで少しどきりとする。それでも、一つ一つ自分の足で冬を体験していったムーミントロールは、どんな生きものにだって居場所が必要なこと、自分の力で冬を乗り越えた先にある春の喜びは格別だということを学んで、少し大人になった。この本は、彼の成長譚だと思うのだ。

2015/04/04

mii22.

シリーズ6作目。冬眠するはずのムーミントロールがどういうわけか、まだ春が来ないうちに眠りから覚めてしまう。はじめて知る冬の世界での冒険物語。ひとりぼっちの不安と寂しさ、大自然の怖さと素晴らしさ、あらたな出会いと別れ。ムーミントロールの心の成長がみられる一冊で胸にじんわり沁みるとてもいいお話。春がやってきて目覚めたムーミンママとムーミントロールのやりとりは本当にあたたかくて感動もの。いつも思う、ムーミンママのようなお母さんでありたいと。

2017/01/12

ポップ

シリーズ第6作。新年をすこし過ぎたころ、お月さまがムーミンの顔を照らしたら、さあ大変。ねむれなくなりました。生まれて初めての雪はさびしさが応えますが、ひとりぼっちじゃありません。赤白ボーダーのおしゃまさん、ミイ、冬だけ現れる仲間たちと暮らします。家からものがなくなったり、無理やりスキーをさせられたりと、いつになく困ったムーミンを見れました。のんびり屋とヘムレンさんの対立した心の雪溶けを誘うサロメちゃんの可愛いいこと。めそめそは名前に衝撃です。ママの優しさにほっこり。2020年初読みにぴったりな作品でした。

2020/01/01

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