増補版 放浪探偵と七つの殺人 (講談社文庫 う 23-16)
増補版 放浪探偵と七つの殺人 (講談社文庫 う 23-16) / 感想・レビュー
セウテス
【信濃譲二】シリーズ第4弾短編集。タイトルは七つの殺人なのに短編は八作、これは信濃の最初の事件でもある「マルムシ」が、追加された増補版だからです。お得です。この物語のラストは、「葉桜の~」をイメージする言葉で閉められている。また、信濃譲二の未来を予測する文章もあり、歌野氏の叙情的な時代を意識する物語の設定が、ここから始まっていたのかと思うと感慨ぶかい。事件が信濃譲二を呼ぶのか、彼が事件を誘発してしまうのか。考えてしまう所ですが、信濃に軽く扱われている様で、犯人や警察側に感情移入してしまうのは何故だろう。
2020/08/14
takaC
信濃譲二の名前からイメージする姿と話の中での容姿描写が合っていないといつも思ってしまうのは自分だけだろうか。
2014/02/12
ダイ@2019.11.2~一時休止
信濃譲二その4。増補版にはマルムシが追加された短編集。単純だけどドア⇔ドアがイイ。
2013/08/24
あも
ドア⇄ドア/幽霊病棟/烏勧請/有罪としての不在/水難の夜/W=mgh/阿闍梨天空死譚/マルムシ。○○家の殺人3部作に連なる名探偵・信濃譲二シリーズの短編集。元々の版は所有しているが、増補版に新録の「マルムシ」目当てで購入。とはいえ、他の7編も内容を殆ど覚えておらず、楽しく再読できた。筋立てはスタンダードな名探偵物。学生時代の信濃が住むおんぼろアパートで起きた殺人事件など、事件現場に偶然居合わせた彼が状況から推理を組み立て事件を解決するといった趣向。様々な年代の彼が見れるためか、シリーズより魅力的に感じた。
2013/04/28
マドロス
本格ミステリー。増補版なので7+1の殺人事件を鮮やかに解決してみせる主人公信濃。多少癖があるけれど、1本筋の通った推理が気持ちいい。
2017/04/20
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