顰蹙文学カフェ (講談社文庫 た 38-5)
顰蹙文学カフェ (講談社文庫 た 38-5) / 感想・レビュー
佐島楓
とても楽しかった。小説を書くという行為を許容できるようになったのが一番の収穫。文学に取り憑かれ、書かずにはいられない病にかかった人たちが構成する文学界。どうしてこんなに魅力的に映るのか?私も病気だからに違いない。
2018/02/05
harass
高橋源一郎と山田詠美とゲスト作家の鼎談集。消えゆこうとする文学を語る。裏話が多く、声上げて笑ってしまったところがあった。また非常にためになる?話やハッとするところもあり、楽しい読書ができた。文学賞の選考委員の経験など、小説好きにはいろいろ興味深い。ゲスト作家の顔ぶれとその内容も秀逸なものばかりだった。特に中原昌也のネガティブさを二人がいじくり回すのや、車谷長吉の嫁さんとの馴れ初めの話などが実に面白い。『文学賞メッタ斬り!』シリーズが好きな人はぜひ。
2014/08/20
kolion
顰蹙を買えたら作家は一人前として、かつて顰蹙を買ってきた作家を招いての対談集。新人賞、芥川賞の選考委員を務めた作家たちが織り成す舞台裏のエトセトラがとにかく面白かった。「絶賛するのもものすごく貶すのも結局読み手の1番柔らかい部分に触れたということ」「良識ある人達に顰蹙を買いまくる作品が減ってきた」 というのも頷ける。実質内面はわからないが、優等生の作品が多い。だから、面白くない。新人賞は若者でバカ者でよそ者がいい。どれだけ挑戦できるかだから。この言葉がとても好きだった。大恥かけることは可能性なのだと思う。
2018/09/02
ちぇけら
顰蹙を買ってきた作家たちの対談。中原昌也さんから古井由吉さんや瀬戸内寂聴さんまで、多岐にわたる。ゲンイチローさんとエイミーさんの掛け合いは最高だった。顰蹙を買ってナンボな作家さんたちの清々しさ。素敵。
2018/03/17
ゆう
高橋源一郎さんの作品を読んだことがなかったのですが、近いうちに読んでみたくなりました!文学賞の選考委員に関するお話は、とても興味深く、そして楽しく読めました。
2016/07/31
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