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秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの真実 (講談社文庫 た 120-1)

秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの真実 (講談社文庫 た 120-1)

秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの真実 (講談社文庫 た 120-1)

作家
竹内明
出版社
講談社
発売日
2011-08-12
ISBN
9784062770033
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秘匿捜査 警視庁公安部スパイハンターの真実 (講談社文庫 た 120-1) / 感想・レビュー

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hatayan

2011年刊。海上自衛隊の幹部がロシアの諜報機関員に機密を漏洩していた「ボガチョンコフ事件」を摘発した警視庁公安部のスパイハンターの内幕に迫る一冊。私生活の弱みにつけ込んで幹部を情報提供者に仕立てていくロシアのスパイ。公安は幹部らを1年以上監視、証拠を積み重ねて立件につなげます。 公安警察官は日々悩み迷いながら生きています。警察庁からの理不尽な指示に憤り、監視対象の子どもに不幸があったときは情けとして尾行を中断。防諜事件で一方的に犠牲になってしまう日本人を慮るところに人間くささを感じることができます。

2019/10/15

James Hayashi

TBSの政治部外交担当記者。小説風であるがノンフィクション。20年前のボガチョンコフ事件を徹底取材し、ロシアスパイがエリート自衛官を取り込んで行く様子、公安警察の1年にわたる追尾とプロフェッショナルな仕事ぶりを知ることができた傑作。公安の忍耐、監視能力、優れた動体視力はアスリートともいえる。立件する為には、決定的な瞬間を捉えなければならず、その意味ではこの事件はいい方に転んだ。受け手渡し手の両方を起訴する必要があるが、外交官特権での帰国、証拠不十分と糸を針の穴に通す様な微妙さであった。 続く →

2020/01/17

M.O.

2000年に起こったボカチョンコフ事件を筆者が丹念にヒアリングして書かれたノンフィクション。 日本でこのようなスパイ事件があった事に驚いたが近年のロシアのスパイ暗殺等見ると付き合うのに要注意の国である事に間違いない。ボガチョンコフがターゲットを支配していく工程は恐ろしい。それに対抗する公安スパイハンターチームはもう少し評価されていいだろう(表には出せないが)。日本政府は情報危機管理に疎く「国家としての判断能力が喪失している」のは確かでありインテリジェンス機能の確立は著者の言う通り必須だ。

2023/02/13

スナイデル

3

2023/07/22

Marcel Proust

公安警察についてあまりにも詳細を書きすぎて、著者が記者クラブを出禁になった一冊だ。先進国の中で唯一スパイ防止法の無い日本において、表向きは外交官のカバーを付けたロシア諜報機関のスパイの一挙手一投足を警視庁公安部のスパイハンター達が追い詰めていく。数十人での秘匿追尾など、素人の目にはにわかに現実とは思えないリアルな現実がこの本には描かれている。また、20年前にロシアの大物スパイの尾行を鈴木宗男が警察庁の役人を恫喝して中止させた話や、佐藤優も公安警察による秘匿追尾の対象になっていた事実が明らかにされている。

2023/12/01

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