真贋 (講談社文庫 よ 37-1)
真贋 (講談社文庫 よ 37-1) / 感想・レビュー
ケイ
『文学には毒がある。本を読むのは利だけでなく毒がある。それは何事にもおいてそうであり、毒が回っている人の特徴はやりすぎることだ』『ある時代の左派の金持ちみなけしからんというのはおかしい』『親鸞の考えは宗教にとどめを刺した宗教…修行はあざといということになろうか』『漱石の妻は悪妻であり、彼にとっての理想は坊っちゃんのお清である…確かに私も、妻が有名な夫のことをあそこまで言うものでないと思う』『昔の作家は、本人の人間性と文学性のバランスが取れていた。その最後の大家が川端と谷崎。現在では村上春樹ぐらいだ』
2016/11/20
はっせー
かなり面白かった 色々な話が書いてあって自分がどのように考えたらいいかのヒントが散りばめていた 自分のなかにある毒を受け入れることが大事だということも分かった!さすが知識人だと感心した!
2018/12/20
団塊シニア
ある視点からいえば嫌いだけれど違う視点からみればその同じ人が好きだという面を人間は必ず持っているという作者の見解には共感できる
2015/08/08
佐々陽太朗(K.Tsubota)
読んでみて意外に簡単明瞭でした。しかし、文体がおかしい。私が記憶している氏の文章とは明らかに違う。幾分中身が薄いというか、思ったほど深くないというか、そのような印象です。なるほど、これはインタビューの書き起こし本なのですね。それにしても流石は吉本隆明氏、読んでいて目が開かれることが随所にある。氏の本を読むと物事を考えるうえでの姿勢というか、態度を学ぶことができる。ただ一点、政治に対する見方を除いてはという条件付ではあるが。政治に対する見方において、私は氏とは相容れない部分がある。
2011/10/08
江藤 はるは
親鸞と真贋を心の眼で観た。
2019/11/30
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