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彼女のこんだて帖 (講談社文庫 か 88-11)

彼女のこんだて帖 (講談社文庫 か 88-11)

彼女のこんだて帖 (講談社文庫 か 88-11)

作家
角田光代
出版社
講談社
発売日
2011-09-15
ISBN
9784062770194
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彼女のこんだて帖 (講談社文庫 か 88-11) / 感想・レビュー

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yoshida

気持ちがほぐれる本が読みたくて手に取りました。気持ちがほぐれて、お昼時に読んだのでお腹も空きました。料理をテーマにした連作短編集。登場人物が繋がり15話まで収録。さらにレシピと写真も付いてます。登場人物それぞれに、様々な事情がある。しかし料理を通して、新しい展開や、心が暖まる瞬間が待っています。読後感がどれも暖かいので、予定通り気持ちも少しほぐれた感じがします。角田光代さんは食へのこだわりというか、造詣をしっかり持った作家さんだと思う。「あとがきにかえて」を読むのもまた楽しい。読後感の暖かな短編集でした。

2017/01/29

ミカママ

大好きな角田作品の大きな魅力のひとつに、彼女の食に対する愛情、があるのですが。この作品でなんとなくその原点を知ることができたように思います。もともと料理は何もできなかった、というお話に驚き。人間、生きてくためには食べなきゃいけません。どうせだったら楽しくよりおいしく食べたいですよね。一応一家の主婦(書いててかゆくなる)としては、肝に銘じたことでありました。

2014/08/11

masa@レビューお休み中

生きることは食べること。そして、食べることにはたくさんの喜怒哀楽が詰まっている。たとえていうなら、おせち料理の重箱のような感じではないだろうか。派手なものも地味なものもあり、美味なものもあればそれなりのものもある。けれども、その感覚というのは人によって変わるものなのだ。ある人にとってはうれしかったとしても、別の誰かにとっては悲しい悲しい料理ということもある。そこに恋のスパイスが混ざれば、さらに複雑さを増していく。恋人、夫、失恋、結婚…さまざまな感情と感傷と感嘆がまぜまぜとなるのだから…。

2016/09/13

❁かな❁

タイトルに、こんだて帖とあるだけあって料理を「作ること」がテーマの作品。各章美味しそうなお料理が出てくる。短いストーリーの中にそれぞれドラマがあり、ほっこりしたり、じーんとしたり。特にお気に入りは「泣きたい夜はラム」「かぼちゃの中の金色の時間」「なけなしの松茸ごはん」「豚柳川できみに会う」「決心の干物」。一話目の主人公の同僚が次の章では主人公になる。最終話では一話目の主人公のその後が少しわかるようになっている。次から次へとバトンを繋いでいくような連作短編集♪カラーレシピも掲載!とっても温かい作品。

2020/03/23

yanae

でた!あたり本!!幸せになれる本見っけ! 角田さんの短編集。短編集presentが大好きで、数少ない手元においておきたい本なのですが、それに匹敵する本見つけました。 短編で、1話ごとにある「こんだて」がテーマになってます。どのお話も、楽しいことばかりがテーマではないけれど、前向きになれる素敵なお話。面白いのは、巻末に各お話にでてきたこんだてのレシピが載ってるの~!楽しすぎる! 個人的には今働きながら子育てをしてるので、「かぼちゃの中の黄金の時間」にジーンときました。こんな素敵な親子になりたいな。

2012/07/25

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