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新装版 三年坂 (講談社文庫 い 63-22)

新装版 三年坂 (講談社文庫 い 63-22)

新装版 三年坂 (講談社文庫 い 63-22)

作家
伊集院静
出版社
講談社
発売日
2011-11-15
ISBN
9784062771047
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新装版 三年坂 (講談社文庫 い 63-22) / 感想・レビュー

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James Hayashi

あまり印象に残らない短編集であるが、強いて言えば「水澄(ミズスマシ)」の高校球児が良かった。

2019/01/31

きょちょ

人間が普通に生きていくことは、結構「普通」ではなく、それぞれいろいろと感じるし、いろいろと考え、それなりに一所懸命生きているもんだ。 そういうことを描く作品は結構好きで、この中では「三年坂」が特に良い。 主人公が母のそういったところを感じながらも、母が死んだあとそれが明確になり、でもそれを普通に認めている所が良い、 「水澄」も良いが、この作品含め4作は、「まだ熟さない果実」といったところか。 作者を認めているから、ちょっと辛口かな。 ★★★

2016/07/31

雪丸 風人

思い出に重きを置いた作品が多めの作品集。もの凄かったのは、父の危機に助けを求め疾走する少年を描いた『皐月』の緊迫感ですね。懐かしいぬくもりとともに、思いもよらぬ母の一面を知る『三年坂』には、しんみりとした味わいがありました。不器用な男の生き様という面では、不祥事で自滅する元エリート球児を描いた『水澄』にも惹き込まれました。特にいいのは、飛び入り参加の草野球で苦闘するシーンですね。『春のうららの』にあるような、すこぶる変だけど思い出深い旅行というのも経験してみたくなります。(対象年齢は15歳以上かな?)

2020/10/09

黒頭巾ちゃん

「水澄」 はよかったです 高校球児だったサラリーマンが、職を転々とし人生を失敗していると感じてます それは、今まであえてピンチでも突き進んでしまったから ある日、草野球で助っ人に入りそこで気づきます 「ピンチを避けて、安全策もいいのではないか」 それで前に進めそうな内容です

2012/03/22

まいど

出版社の新人社員に「あの人はもう死んだ作家だ」のセリフに奮起してここ2~3年元気ですね。 やればできる人なんです。 伊集院静の最初の短編小説集です。 勝手な仲違いを二十数年続けたけれどやっと最近許せて読めるようになりました。 直木賞作家ですが芥川賞取ってもいい作品ばかり。 時代もあり出てくる人々は戦争で打ちのめされた人ばかりですが前向きさは明治人と同じものを感じる。 最近の芥川賞は生きることの辛さに負けた話ばかりなのは時代なのかもしれませんが生命力の強さを感じる昭和の人たちを書けるこの時代は

2012/02/26

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