KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

新装版 正月十一日、鏡殺し (講談社文庫 う 23-17)

新装版 正月十一日、鏡殺し (講談社文庫 う 23-17)

新装版 正月十一日、鏡殺し (講談社文庫 う 23-17)

作家
歌野晶午
出版社
講談社
発売日
2011-12-15
ISBN
9784062771139
amazonで購入する Kindle版を購入する

新装版 正月十一日、鏡殺し (講談社文庫 う 23-17) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

おしゃべりメガネ

参りました!!もう、ひたすら「コワい」作品ばかりで、短編の中に、どうしたらこんなに鮮やかに仕掛けを詰め込めるのか、本当に驚きです!下手なホラー作品より断然恐ろしく、読んでいてジワジワと恐怖感をかきたてられる作品は、本当に久しぶりでした。心臓にガツンとくるワケではありませんが、メンタル的にはかなり攻め込まれてくる感じがあります。一つの作品を読み終えそうな頃に「あ~、そうだったんだぁ~」って勝手に思いこんでいたら・・・。毎年のように猛暑が続く日本列島ですが、間違いなく素敵?な「納涼」のお供になると思われます。

2013/07/21

🐾Yoko Omoto🐾

本編に入る前に歌野氏のメッセージがあり、デビュー後間もなく一行も書けなくなった苦悩とそれを打開するための短編執筆への経緯や心境が綴られている。そんな作家としての岐路に立っていた頃の作品だということが感慨深く、各作品から今の歌野氏の礎のようなものを強く感じた。全編、人間の嫌な部分や悪意をテーマに「自己防衛」と「自己崩壊」を巧みに取り入れた良作揃い。後味が悪いというよりは、些細なきっかけが取り返しのつかない事態を招くクライムストーリー的な悲しい結末が目立つ。「正月~」「猫部屋~」「プラットホーム~」がお薦め。

2014/01/05

takaC

/盗聴/逃亡者 大河内清秀/猫部屋の亡者/記憶の囚人/美神崩壊/プラットホームのカオス/正月十一日、鏡殺し/怖いもの見たさに再読。いや新装版チェックかな。フォントを大きくしてページを増やして値上げするのが新装版の目的なのでしょうか。

2014/07/19

ダイ@2019.11.2~一時休止

短編集。ホラーっぽい雰囲気。美神崩壊・プラットホームのカオスなんかがイイ。

2013/08/30

セウテス

作者らしい七作の短編集。らしいとは、現実の身近な世界を舞台に、ミステリアスな驚きを含む設定の作品という事です。一作毎に違ったテイストを味わえますが、どちらかと言えば読後感は暗い方だと思う。「盗聴」は暗号物で、程好い難易度で推理するのも愉しい。だが、その先は何を推理すべきなのかも解らない。強いて言えば、「猫部屋の亡者」「記憶の囚人」は犯人の内面性の描写が、中々の読みごたえではある。タイトル作品を含む後半は、ある意味ホラーであり、何とも言えない胸くそ悪さに包まれますが、何故か読み出したら止まらず不思議です。

2016/04/21

感想・レビューをもっと見る