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キング&クイーン (講談社文庫 や 60-2)

キング&クイーン (講談社文庫 や 60-2)

キング&クイーン (講談社文庫 や 60-2)

作家
柳広司
出版社
講談社
発売日
2012-02-15
ISBN
9784062771986
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キング&クイーン (講談社文庫 や 60-2) / 感想・レビュー

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ehirano1

チェスを知らない当方にとって、ストーリー展開よりもチェスの世界のことが強く印象に残りました。

2017/12/17

おかむー

元SPを主役にしたサスペンスだと思わせて、終盤で明かされる真実に唸らされる見事なミステリー。『よくできました』。主人公である元警視庁の女性SP・安奈はなし崩し的に天才チェスプレイヤーであるアンディ・ウォーカーの護衛を行うことになる。国家的な陰謀にしてはちぐはぐな状況、何かを隠した護衛対象者、合間に挿入されるアンディの回想、すべての要素が過不足なく収まってゆく展開は見事ですよ。ただ「SPもの」というにはアクションよりも推理や駆け引きが軸となるのでラストの収め方などもいくぶん政治的なところが肩透かしかな?

2016/10/22

セウテス

六本木のバーダズンで働く冬木安奈、実は合気道の達人であり元SPである。物語はチェスの世界王者アンディ・ウォーカーの護衛を、頼まれる事から始まる。探偵役の安奈のキャラ設定がたいへん興味深く、読み出したら止まらない。安奈がSPを辞める原因となった話や、アンディの人生チェスの蘊蓄などバランス良い構成だろう。安奈が以前の繋がりに助けられながらの展開も、引き込まれる要因だと思う。ミステリとしては謎解きが出来ない事が残念だが、それ以上に元米国大統領から狙われているという話から、この終幕では少々物足りないのではないか。

2020/03/16

ehirano1

『音楽ファンであれば自動演奏されたモーツァルトの楽曲をわざわざお金を出して聞きには行かない。理由は「美しくないから。そしてその美しさは“有限(の生)”に起因する』、と。本書ではありませんが、「不老不死は不幸だ。なぜなら、限りある命を一生懸命に生きるからこそ、美しいのだから」というコメントをたまたま見ました。なんだか通じるものがあるような気がしました。

2020/03/08

じゅん兄

ちょっと油断して読んでいたらすっかり騙されました。トリック自体は目新しいものじゃないけど、チェスの含蓄が多いなとかアンディの幼年時代が長いなとか余計なことを考えながら読んでいたら本筋を外れていました。読み終わってみると、主人公や脇を固める人物が魅力的な割には展開が物足りないし、ラストがちょっと尻すぼみかなと思うけど、今回は見事に騙されたので文句は言いません(笑)

2015/08/22

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