化生の海 (講談社文庫 う 5-41)
化生の海 (講談社文庫 う 5-41) / 感想・レビュー
マーボー王子
事件そのものより観光案内のような描写が長すぎる。 それはそれで楽しめるのだが、謎解きはあっという間に終わってしまい、拍子抜け。
2014/05/07
9分9厘
なんと20年ぶりの浅見光彦シリーズ。私自身歳をとりだいぶくたびれましたが、名探偵は変わらず、安定の面白さです。北前船、津屋崎人形、往年の大女優と、どんどん話に引き込まれてます。津屋崎人形、欲しくなります。
2020/02/11
ruu
今年1冊目。亡くなった父が大好きだった浅見光彦シリーズを初めて読んだ。旅行が好きな父が好むのが納得できる本だった。まるでそこに自分が行ったかのように情景が浮かび上がる。美しい。推理以上に旅行記として読みふけた。父が生きている間に読めばよかった。これから浅見光彦シリーズを読んでみたいと思わせる一冊だった。
2017/01/02
Kiyoshi Utsugi
北海道余市郡余市町(ニッカウヰスキー創業の地として有名)に住む三井所園子のところに、石川県加賀市の加賀警察署から父親の三井所剛史と思われる人の死体が見つかったため、身元確認のために来てくれないかという連絡があったところから物語は始まります。 それから5年が過ぎ、捜査が殆ど進展しないところで、ひょんなことから浅見光彦が関わることになります。 特に三井所剛史のルーツを探るところで、浅見光彦らしさを発揮します。
2015/09/13
如雨露屋
ヒロイン三井所園子が北海道は余市にあるニッカウヰスキー工場で案内ガイド役を勤めていたので、NHK朝ドラ『マッサン』の記憶がまだ新しかったこともあり、印象に残った。たぶんこの作品を読むまで知らなかったシャクシャインの蜂起や北前船の歴史も学べた。昭和27年4月に起きた日航機『もく星号』の大島三原山墜落事故の繋がりも衝撃的だった。内田先生の、人形や陶磁器、漆器などの造詣は非常に深く、いつも驚かされ、津屋崎や古九谷のお宝ものにも興味を惹かれる。
2015/07/21
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