時限 (講談社文庫 か 111-3)
時限 (講談社文庫 か 111-3) / 感想・レビュー
モルク
老舗呉服店別邸で見つかった若い女性の縊死死体。しかし首には絞められた痕が残っていた…他殺なのか。そしてこの事件の陰に、あと数日で時効の迫った事件が潜んでいた。最初は主人公京都府警の女刑事真子を好きになれなかったが、次第に慣れその気の強さがむしろ好感が持てるようになった。時効を意識してのらりくらりと言い逃れをする容疑者を、刻々と迫る時効までにはたして真子は追い込むことができるのか。続編もあるので読んでみたい。
2022/02/19
papako
読書で帰省3冊目。京都の上七軒出身の新人女性刑事の真子。ある家で首吊り死体が発見された。死体には作為を感じるも、何か違和感が。第一発見者が逮捕されるが。。。死体発見から死の謎、身元判明、そして怪しい関係者から過去の事件が掘り出される。なかなか凝っていて面白かった。でも、池に埋めるのはどう考えても難しいって思うよね。ミスリードからラストの遺体発見はお見事だけど、だけど気付こうよ。エピローグの真子の啖呵、スカッとした!高藤の真子への謎の信頼がもう少し理由があったら良かったのに。
2020/05/12
紫 綺
単行本「エクステンド」を文庫化に際し改題。花街出身の人情京おんな刑事、片岡真子の活躍。京ことばが冴えわたりまっせ~♪
2018/07/29
はつばあば
幼児ポルノ・幼児虐待・リストカット・自死・・もう目も当てられんくらい痛々しい内容で、父親を訴えたいのですが・・既に塀の中。創業290年続いた呉服屋のボンと、刑事とは言え呼ばれる通称名は「お嬢」。京都というのは面白いところです。ヘラヘラしてるような男に見えても奥がず~っと深ぅて。時効という時限を区切っての隠蔽と告発。京ことば・・使う人は少なくなってきましたが、耳にほっこり響きます
2016/11/06
momi
事件の裏にもう一つの事件…あぁ、悲しい…。京都花街で生まれ皆んなから「お嬢」と呼ばれている新米刑事・片岡真子!老舗呉服屋の別邸で見つかった首吊り死体が訴える真実!カウントダウンサスペンス!二時間ドラマを観ているようで、犯人を追い詰めていくハラハラ感を味わえる!かっこいい女刑事と言うより、まだまだほんまにお嬢さんって感じなんだけど…それは京言葉と言うより花街ちの言葉がそう思わせるのかな?高藤警部のこと最初は何考えてるか分からないし、いけ好かない男だと思っていたけど最後はかっこよかった!次も楽しみです!
2017/01/31
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