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新装版 東京イワシ頭 (講談社文庫 す 14-4)

新装版 東京イワシ頭 (講談社文庫 す 14-4)

新装版 東京イワシ頭 (講談社文庫 す 14-4)

作家
杉浦日向子
出版社
講談社
発売日
2012-05-15
ISBN
9784062772495
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ジャンル

新装版 東京イワシ頭 (講談社文庫 す 14-4) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

月に1回、2年間にわたって都合24回シリーズで連載された月刊誌の企画モノ。都内の、やや怪しげな、時には幾分かは覗いてみたいような場所を探訪する。例えば、第1回は上野広小路あたりの「黒焼き」のお店、最終回は渋谷の「D劇場」でストリップ見物といった具合。企画はかなり安直で、民放のワイドショウ並の貧弱さ。都内に残るお江戸探訪ならともかく、月1回とはいえこんなものに我らが日向子さんを付き合わせてはいけない。時の流れに置き忘れられたものや、しみじみとした情緒を漂わせるものを語るのこそがこそが彼女の本領なのだから。

2013/10/26

sin

バブル終焉平成万歳のごった煮ただし昭和臭ぷんぷん。いずれも異様なバイタリティけだしイワシの頭面白い。しかし辛い…明治の文豪の作品に触れるとき、いや例え近年の作品を読んでその作家の訃報に触れたとしても「ふ~んこの作者亡くなってたんだ」てなもんで自分にとって作品と作者は別物なのに、こと日向子女史になると事情が違ってくるようだ。その人柄を目の前に見るかのような生きのよい文章ゆえであろうか?単にその見目麗しいかんばせに一目惚れしたせいであろうか?ただ文章の中にその人柄を強く読み取ってシンパシーを感じてやまない。

2015/01/29

saga

三十代の師匠の体当たりルポ。最初はイワシの頭的なご利益を求めていたようだったのに、中盤以降はイワシの頭に群がる有象無象を眺めている師匠。そして最後にはストリップ劇場潜入という何が何やらという感じ。確かに観音様には違いないが……語り口調は江戸っ子の、それも男の伝法な言い回し。男性っぽい性格というのが「原宿占い村篇」で言い当てられていたな~。ポワール女史も良い感じだった。「ベッピン篇」の写真はホントにお笑いコンビの宣材写真だよ(笑)

2017/03/11

meow3

イワシの頭も信心から、ということで世の中のありとあらゆるイワシものを突撃取材。ちょっと時代が古いですが、アヤシイ、でもちょっと気になる内容がたくさんでした。特に占い系と美容系が面白かった。でも後半の宝塚とか大相撲とか競輪とかストリップとかはイワシというより沼だな。

2019/06/26

ぶんぶん

【図書館】「イワシの頭も信心から」というように、何でも有り難がってしまう風潮に、一石を投じる爆笑エッセイです。 摩訶不思議な現象に体当たり取材、北に南に神出鬼没、抱腹絶倒、阿鼻叫喚の面白イラストエッセイ。 杉浦日向子の着眼点と優しく見つめる態度が良い。 一緒に行動する「ポアール」女史が可愛いです♪(笑) とにかく、三部作の「入浴の女王」も読もうっと。 「呑々草子」は以前、読んだ。

2015/01/31

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