カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫 た 121-1)
カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫 た 121-1) / 感想・レビュー
七色一味
読破。なんと言うか──WWⅡ直前のピリピリとした空気を背景に、オリエンタルと言うよりもエキゾチックな、様々な異文化が混ざり合ったような混沌としたインド。もっとこう、何か違う姿を想像してたのに、なんだろうこの、原色ぶちまけたようなエネルギッシュな感覚は。それに、ただただ圧倒されるように、奔流のように溢れでるエキゾチックでスパイシーな原色の渦に溺れないように、必死にページを繰り続けた感じ。権謀術数渦巻く、スリリングでホットで、なんといってもガーリーな物語。これはオススメ。
2015/01/27
ひめありす@灯れ松明の火
確かにこれは、シビアなファミ通文庫だと打ち切りされちゃう内容だよなあ……。面白くない、というよりも発表媒体を間違えたかな、と思いました。元気と友情と恋とスリルが一杯に詰まったとっておきの少女小説でした。前半の流れで進んだらごく普通だったけど、後半急転直下した所から俄然面白くなってきました。王道だけどありきたり過ぎない物語です。否応なく吹き荒れるだろう『嵐』の予感、果たせない二人の約束、甘くて切ない未来の言葉、これから二人は一体どうなってしまうのかしら?とはらはらしながら読みました。続きはゆっくりと読みます
2015/03/12
mocha
時は第二次世界大戦前夜。英領インドの寄宿学校を舞台にした少女小説。お約束・少々ドジっ娘の主人公に、縦ロールの意地悪お嬢様、厳しい先生、そして王子様。死んだはずの母の秘密や突然巻き込まれるスパイ活劇など、少女漫画的世界にいつの間にか夢中になってしまう。カーリーとシャーロットの未来やいかに!
2017/07/28
ゴンゾウ@新潮部
トッカンシリーズとは全く違う作品。少女漫画のような読後感。舞台は第2次世界大戦前のインドの寄宿舎。インド独立運動を巡るスパイ小説だと思っていたが学園小説でした。この後まだ続くようだがどう展開するのか。
2019/03/30
nins
カーリーシリーズ第1弾。元がファミ通文庫から出ていたというのも驚き。桜庭一樹の「GOSICK」の世界観に近いイメージの設定。王道的な少女物語。第二次世界大戦前。舞台はイギリスから北インドの小国パンダリーコット藩国。シャーロットもカーリーも出会いも必然。オルガ女学院での生活。学院の外では大きな陰謀が渦巻く。さらに世界情勢の危うい緊張感。アヒルのナッピーが良いキャラ。短編「恋と寄宿舎とガイ・フォークス・デイ」収録。復刊というだけでなく、今後の新作も予定しているとか。先も追っていきたい。
2013/04/04
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