獣の奏者 3探求編 (講談社文庫 う 59-3)
獣の奏者 3探求編 (講談社文庫 う 59-3) / 感想・レビュー
kishikan
前2作があまりにもスリリングで、それでいて愛情がいっぱい詰まっていて、面白かったので、ちょっと間があいたけどこの「探求編」を手にしました。今回は劇的な展開はなかったけれど、闘蛇の秘密とかこれまで謎だった事柄の真実に迫っていく重要な作品になっており、全4編を読もうと思っているなら、これを外すことはできませんね。エリンの子ジェシが出てきて、どんな展開になるのやら、とも思いましたが、この壮大なストーリが世代を超える物語となっていますので、次作はきっと全ての謎も解け、ハッピーな結びとなるのでしょう。期待してます。
2015/08/09
absinthe
前半ちょっぴり間延びしちゃったかな、と思ったが後半それを取り返すかのように物語が急加速。30歳になり、結婚して子供も持ったエリンの物語。王獣と闘蛇は軍事的意味が強く、やっぱり平穏無事には済まなかったのか。秘密を握るエリンが翻弄されていく姿が儚い。なんだかあまり明るくない未来が暗示されるが。続きが楽しみ。
2020/06/15
ナルピーチ
前作から十数年が経ち、母となったエリン。イアルと結ばれ子供を授かり、平安と暮らす日々が続くかと思いきや、突然と訪れる過酷な運命。それは彼女の“母”が残した最大の謎に纏わる事。新たなる旅路の前に待ち受けるのは希望かそれとも絶望か…。前作までの王道ファンタジーから一転して、空気が重い展開が続いていく。エリンの覚悟。イアルの覚悟。二人の想いとは裏腹に、“国家”の命運を背負う姿がとても悲痛に感じる。次巻となる『完結編』で全ての謎が解明されるのだろうか。只々、彼女達に幸せな人生が訪れる事を願うばかりだ。
2022/07/16
ミュポトワ@猫mode
獣の奏者 3巻目読了しました。この巻は、なかなか辛いものがありましたね。運命という波に翻弄されるのは見ていて辛いものがあります。いったいどうしてこうなったって考える気持ちもわからなくはないけど、為政者のやってることもわからなくはない。人間はそもそも変化を望まないですし、それに戦争での変化はもっと嫌でしょう。最終的な決断が良かったのか悪かったのかは4巻目を読んでみないことにはわかりませんが、そもそもの歯車は1巻のときから回っていた気がします。ってことで、どうなるか気になる4巻目に行ってみたいと思います♪
2020/09/29
ま~くん
王獣と闘蛇の世に出してはならない秘密とは何か。エリンがその謎を解き明かす為、未開の地に足を踏み入れる。キタ━━━━(∀゚)━━━━!!と思った所で終わってしまいやがった。かつての悲惨な大災厄を経験した人達は何故過去を封印したのか。歴史は繰り返すと言うが、エリン達は止めることができるのか。物語の展開があまりにも早く550Pをほぼ一気読み。外国の色々な賞を受賞しているそうだが、この面白さは万国共通なのね。妻を思いやるイアルの振る舞いも胸熱。完結編が楽しみで仕方がない。
2022/11/12
感想・レビューをもっと見る